(2019.6.13)



*[アニメ]品達×ゆるゆりコラボ

http://www.shinatatsu.com/event2019_index.html


(タイトルが原作表記なので)アホの一迅社発案と言われているコラボ。
頭がバグっている一迅社は愛すべきアホなので、ありそうな話です。

ラーメンブロガーとしては、体調を考慮しつつ、一通り回ってみることにしました。
 
 
 
 
 
 
品達羽田……3店

羽田空港国際線ターミナル3Fの隅の(寂れた)方にある。フードコート形式。
入口と店内にポスター数枚。



豚骨ラーメン専門 玉 赤備  濃厚魚介つけ麺  ☆☆☆
やや甘い作り。麺は太くちぢれていて固め。
つけ麺は専門外だが、凡作という印象。



金澤味噌ラーメン神仙  ローストビーフの味噌まぜそば  ☆☆
完食に苦労したラーメンは初めて。
塩分強めで、変な風味がする。
コストをかけたと思われるローストビーフが、
滑った芸人のように完全にミスマッチしている。



中華そば福味  春のウニ香る塩らーめん  ☆☆☆
スープが油っこく、やや癖がある。麺は細くて食べやすい。






品達品川……11店

駅を出て線路沿いに(寂れた方に)結構歩いた先の、
ガード下の空き地を埋める形で、店が連なっている。
一般人が往来する場所にスタンドポップが置かれ、ちらしの掲示も多数。



なんつッ亭  桜香る鶏白湯つけ麺  ☆☆☆☆
コラボとは思えないほどの出来。
つけ麺用の太めの麺がお湯に漬かったまま出て来るので、
デフォルトで柔らかめな所が良い。
鳥スープは塩分控えめで上品。
大きく分厚い2枚のベーコンも柔らかく美味しい。
玉子と野菜もバランス良く乗っている。



蒙古タンメン中本  濃恋エビエビ麺  ☆☆☆☆
味も分量も申し分ない。
チャーシューは分厚く柔らかい。
かすかにえび風味のスープは塩分控えめ。
中太麺はのどごしが良い。
中本となんつッ亭のメニューは、コラボ抜きでも通用すると思う。
唯一の欠点は、コラボにしては量が多いこと。そのため「はしご」は難しい。



せたが屋  魚郎から味夏の陣  ☆☆☆
赤い辛味噌を混ぜると、血の池地獄になる。
千歳の妄想後……という設定を付け足せなくもない。
それ以外はいつもの「せたが屋」の味。
一般論として、つけ麺が主力の店が出すラーメンは、
純粋なラーメンとしては並以下の出来にならざるを得ない。
これは、例えば大勝軒などにも当てはまる。



玉(ぎょく)  金目鯛そば  ☆☆☆
金目鯛のスープは若干の臭みだけが目立ち、旨味はあまりない。
スープの出汁としては不向きだと思う。
中ぐらいで柔らかい麺は、個人的には理想的。



麺屋翔  桜えびと春キャベツの塩まぜそば  ☆☆☆
これは新感覚の味。
油そばよりさっぱりしていて、喉の奥に響く引き締まった塩味が心地よい。
野菜は塩に良く合っているが、
肉とエビ、特にエビはあまり相性が良くないので、その分-1。
野菜と麺だけだったら4。



つけめんTETSU  煮干し鬼脂中華そば  ☆☆☆☆
平たく太いちぢれ麺と、
塩味のバランスが良い魚介系スープという正統派。
薄く広いチャーシューのしゃぶしゃぶのような食感と、
厚いタマネギの歯ごたえと風味が、
綺麗なコントラストを作っている。
これで麺が細かったらほぼ完璧。



金澤濃厚豚骨ラーメン 神仙  とろ角煮豚骨醤油ラーメン  ☆☆☆
天下一品のような、甘じょっぱい変な味のとろとろしたスープが、
細麺に絡みつく。
全体的にコレジャナイ感の塊。
脂身の多い豚の角煮も、ただ器に入っているだけで、全く良い所が無い。






伝説のすた丼屋  特選和風ステーキ丼  ☆☆☆☆
ごはんの上に、ひと口サイズのステーキが乗っている。
ステーキの肉は良く焼けていて、柔らかく旨い。
但し、牛丼や天丼のように、ごはんにタレが滲みているなどの
相乗効果が無いので、丼の形で出す必然性は無い。



野郎ラーメン  喜多方チャーシューメン  ☆☆☆☆
雑な物量作戦で有名な野郎ラーメンだが、意外にも、
量を少なめにして、喜多方の文法を丁寧にトレースしている。
麺が太くて硬いこと以外は、ほぼ完璧。
特に、分厚く柔らかいチャーシューは絶品。



元祖ニュータンタンメン本舗  ゆるタン  ☆☆☆☆
玉子と肉のあっさりしたスープ。
やや太めの麺は、つるつるして良くしなる。
オクラととろろが一杯乗っていて健康的。
辛さを変えられるので、楽に食べられた。



ゴーゴーカレー  品達スペシャル  ☆☆☆
カレーは専門外。
ひんやりして柔らかい温泉玉子はカレーに良く合っている。
辛くて食べにくいので-1。
  
 
  
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缶バッジ
レギュラー8人に加えて、
りせ、あかね、ともこ、撫子、花子、まり……の、
合計14キャラの缶バッジが入っている。

ここまで作るなら、
千鶴、楓、西垣先生の分も作れば良かった。
やや中途半端な印象。
 
  
 
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どんぶり
赤が綾千、青が結京。
れんげはどちらもあかり。






総評
普段食べないタイプのメニューや実験的なメニューに
沢山触れられたのは面白かった。
でもこんな無茶なコラボは今回限りにして欲しい。

かかった費用は交通費を除いて14120円。
比較的有利な場所にいる私でも、交通費以上に、
時間の浪費から躊躇したコラボでした。






・参考までに、私の好みの店を、何店か挙げてみる。



田中そば店
秋葉原で迷ったらここしか無い。
行った事のある喜多方系の店では一番美味しい。



直久
秋葉での次点。チェーン店の中では良い店だと思う。
当然ながら「こく旨」一択。焙りチャーシューがなかなかの出来。
安い方のメニューは、他の500円前後の店と大差無い。



(青島食堂は、やや外れにあって並ばされるので、殆ど行きません)



ソラノイロ
食材選びから店作りまで全てが丁寧。
特に若い女性客を呼び込む為の様々な工夫が施され、それが結果に繋がっている所は見事。
例えば、フライドガーリックが置かれていて自由に食べられるだけでも神様のような店。



えるびす(池袋)
最近は、時間などが合わず行っていない。
私の理想に最も近いラーメンを出してくれる店だった。
食感は芸術的。






・個人的に駄目だと思ったラーメン店の例

一蘭
あの1620号氏が褒めていた店なので気になっていたが、案の定駄目だった。
座席に柵を設けるなどの設備投資に金をかけ過ぎたからか、肝心のラーメンが高い割にしょぼい。