今期ポニーキャニオンの関わったアニメ

今期は前期に続いて、かなりの豊作でした。
昨年同時期の惨状に比べたら、物凄い進歩です。


中二病でも恋がしたい
EDの曲とコンテ、およびCDシングルのジャケットに滲み出る女性視点が唯一の欠点。
京アニはぽにきゃんと組んだ時が一番良いと思う。

イクシオンサーガDT
終盤で失速。死にネタは全然面白くない。年明けに挽回出来るか。

神様はじめました
ベテラン大地監督自らの脚本は、安定していて好感が持てます。
特に、少し古い少女漫画調のヒロインが良い。あるべき女性像の王道です。

武装神姫
戦時急造の割には出来が良い。
完全オリジナルであろう脚本も、ひだまりより中身があったような気がします。



新世界より
提供 ポニーキャニオン Sammy

スケールだけは大きい。色々詰め込もうとして焦点がボケた感じ。
原作が有名なようですが、今のSF界は当初の理想を失い左翼の巣窟となっているため、
SF業界自体の衰退とポンコツ化を象徴しているようにも見えました。
フリーセックス社会を正当化するなど、本作の内容も相当左傾化しています。

また、どういう人をメインの客として考えているのか全く分からない。
同じく爆死期待大作枠である「K」は、ホモ描写とアニメイトグループによる強力な販促、
男坂」を思わせる戦略SLG感などがありますが、これには何も無い。

ぽにきゃん担当の音楽は重厚で出来が良いが……。


>早季達が26歳になる第3部へ突入する前に

アニメの方はある種宮崎アニメを目指したような雰囲気がありますが、
漫画版はジーベックが似合いそうな、百合豚の餌という風体でした。
801百合萌え方面へのアピールも不可能になって、単なる説教系年代記群像劇になった。



石浜監督インタビュー記事より

>「視聴者にとっては受け付けられない」というところまで突き放すような、そんな作品を狙ってはいた

>ぜひ振り落とされずに(笑)、がんばって付いて来て下さい。


「売れないように作った」を公言する人が、他にもいるとは思わなかった。
だがこれは某と違い、製作委員会が合意した計算された爆死作、実験作のようです。
一見同じような「ゴージャスな無駄遣い」でも、その中身は全然違う。

こういう「高尚な作品」を全部見て議論、絶賛してこそ「アニメの闇」を批判する資格を得た
「高度な芸術理解者」足り得るのではないか。


が、大量のアニメが流されている現在、特定のアニメを繰り返して鑑賞する人は、殆どいないでしょう。
中二病もそうですが、「繰り返し前提の作品性」に多くの経営資源を使うことは、
相当余裕のある企業で無いと難しいのではないか。
一見して理解されない、楽しめないアニメは、どんどん視聴を切られているのが現状です。



ぽにきゃんは限られた経営資源を堅実に運用しつつ、
少々やばげな案件でも取りに行く攻めの姿勢も頻繁に見せているから面白い。