今期アニメは良作が多い。『戦国Rock』他

今期は、売れそうには無いものの、捨て難い魅力を持った作品が、多数出現しました。
以下にざっと抽出。
(偶然か、アニプレとぽにきゃんは一本も無かった)



○男性向け


①『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。

一迅社のCMも過去最高の出来栄えなので必見。
セットアッバー高橋龍也氏の空気シナリオも健在。
一点だけ、「魚心くん」は、ポケモンの「ヌオー」に似ているようだが、大丈夫か。


②『六畳間の侵略者!?
かつてのネット自演の達人・「健速乙」の健速先生と、ネタアニメの第一人者大沼心監督のタッグ。
売れそうには無いが、シルバーリンクは安定して質が高い。


③『人生相談テレビアニメーション 人生』
萌えアニメ職人川口敬一郎監督の真骨頂。
B級ながら、B級に相応しいネタと萌えを提供することに徹している。


④『月刊少女野崎くん
尾尻進矢先生のピンナップイラストも各所で絶賛されている模様。



○女性向け


①『幕末Rock』

マクロス7』の改良形。爽やかな王道を行く作品。今期は本作が一番必見のタイトルか。
ポケモン監督川崎逸朗氏の最高傑作であることは間違い無い。

また、保守人の信仰する偉人「吉田松陰」のアニメキャラ化は、多分本作が初である。これも快挙。
主人公以下全てのキャラクターが魅力的に描かれている。

演出面では、観客席のペンライトの振り方にバラつきを持たせている所などが素晴らしい。
単色で単一の振りをさせているアニメは、今後はそれだけで駄作である。

こんなに凄い女性向けタイトルをPSWに取られている事実が、今の任天堂のダメ振りを示している。


②『信長協奏曲

信長アニメの最高傑作。「全編ロトスコープ物」の最新作でもある。

『イツロック』と同じく、「歴史の二次創作」でありながら、
「道」を踏み外さず、史実への敬意で溢れているところは、
最近の歴史物の良作に共通した特徴である。
現在老醜を晒している先達『戦国BASARA』とは対照的。

好感の持てる主人公の素っ気無い喋り方や、おしとやかなヒロインの他、
これも登場キャラは全て魅力的である。
番組最後のネタ企画も、最高に面白いので必見。


③『ばらかもん

田舎を舞台にした、家族的な人物描写が良い。万人向け。
メインヒロインのロリキャラ「琴石なる」は、キルミーベイベーの「やすな」にかなり近いので、
キルミストも必見。


④『LOVE STAGE!!』

ホモネタのコメディー。他に類似性が無いので新鮮味がある。
これは「新しい物語」というフレーズに恥じない初のタイトルか。


⑤『アオハライド

ありがちな少女漫画物だが、嫌味は無く、男女の機微が上手く描かれている。
『はまち(俺ガイル)』を思わせる作風は、同じ吉村愛監督だからか。


⑥『少年ハリウッド

落ち着いた作風で含蓄はあるが、ちょっと後ろ向き過ぎる印象がある。
これにハマる人は、「寄る年波」を意識した方が良いかもしれない。