楽器フェア(ビッグサイト)

パシフィコ横浜から移転して、3年振りの開催でした。
会場の雰囲気は、ランドマークタワー周辺の方が、より芸術的、音楽的だったか。
http://mfair.flxsrv.org/


展示で印象に残ったのは、コルグブースの『けいおん!』のディスプレイとポップ。
隣のヤマハは、初音ミクのポップを出していました。

やはり、一般向けの場所でアニメの展示を見ると、悪目立ちして痛々しく見えます。
反面、この親子会社だけが、挑戦する姿勢を持ち続けているのか、とも感じました。


ヤマハブースで大石昌良氏を見る。『月刊少女野崎くん』のOPをアコギ一本で歌っていました。
ダサイTV版から一変、ボーカルもギターも流石に巧く、曲もカッコ良く聞こえました。


今日の目当ては、向谷実氏のエレクトーン演奏。

両手だけで無く足も使って、常時3つのパートを演奏する姿には驚きました。
特に、ベース担当の左足の流れるような滑らかな動きは芸術的でした。


私はカシオペアの全盛期は全く知りませんが、今の向谷氏の演奏には、他に無いものを感じます。
氏の凄いところは、ただ演奏と話が巧いだけで無く、
長年研究しているという「顔芸」に代表される、映像面のパフォーマンスにあります。

難しいソロパートに入った時の姿は、「イキ顔」と形容するに相応しい。
そして弾き切った直後に立ち上がってポージングをする瞬間、会場は絶頂感で満たされるのです。
文字通り「音」を「楽しんで」いるように見えて、見る者を引きつけて止みません。


今もニコニコ動画で生主となっているその姿は、
フュージョン」という分野の目指す本来の意味に最も近いのでは無いでしょうか。