『ガーリッシュ ナンバークズふぇす2017@ぎろっぽん☆』

http://www.tbs.co.jp/anime/gn/news/news20170405_01.html

ゆるゆり』関連以外では初の現場です(※2011年以降)。
とりあえず、ジャンブ出来るだけの足腰は、まだ残っていました。




会場は、地下に作られた新しいホール。直前にはあのMadnessも使っていた。
https://www.youtube.com/watch?v=KwIe_sjKeAY

今日は、かなり前の方の席が手に入りました。

夜の部は、当日券が出たようですが、最終的には、座席は殆ど埋まっていました。
男女比は99:1ぐらいで、女性は限りなく0に近かったと思います。

手荷物チェックや身分確認などは無し。フラワースタンドは3つ(角川1有志2)。
武装した人は少なめで、元気な人は前列中央に多かった。離れて見る分には盛り上がって良い。
私は事前に「八重のえっほっえっほっTシャツ本渡楓」と「アイドルイベント風サイリウム」を用意しました。

音響は、後で耳鳴りが全くしなかったので、相当優しかった。
曲数は少なかったものの、色々な条件を考えると、まあこんなものだろうな……
というのが正直のところです。
アンコールもありませんでした。

全員曲はイベント向きの名曲揃いで、
特に「いただき☆ハイテンション」は、出来ればフルコーラスで振りたかった。



曲の間は、すぐ手前に見えた大西沙織さんを、ずっと眺めていました。
笑顔が可愛くて体も綺麗で、特にふとももが素晴らしい。そして何より演技の幅が広い。
本作での担当キャラ、アイマスの千早がパクリ元ネタ元である万葉の設定に恥じないかむしろ上ぐらいです。

本作の若手声優は凄い人ばかりで、歌も演技も話も上手い。
広告兼コンテンツという深夜アニメの影響力が飛躍的に高まったことで、
担当声優の競争率も高くなったのでしょう。



このように、「曲とキャストはよかった」のですが、
朗読劇などの台本部分(渡航氏のパート)は残念な出来と言わざるを得ませんでした。

アニパロの安易な多用は禁物です。
最近放送されたアニメのパロディを安易に多用すれば、
その場限りでは受けるかもしれませんが、後には全く残りません。

ネタ元の一つ「けものフレンズ」の福原Pがインタビューで言及されていました。
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1488452395
>「パロディーと時事ネタを入れないでほしい」と言われたんです。
>エバーグリーンにするためには、時代性を感じさせてはいけませんから。

例えば、アニメキャラが殴られて「ザクレロ」と言いながら飛んで行く、といった描写は、
繰り返して見ると、あっという間に醒めてしまうので、長い目で見るとマイナスになります。

もちろん、ネタ元のアニメを視聴していない人間には、何のことかさっぱり分かりませんし、
更に、別の作品の宣伝をしている、という、特定の企業への「忖度」「癒着」にも繋がってしまいます。



その渡航氏が、最後にステージに出てきました。

声優を盾にすること無く、原作者が自ら前に出て弾を浴びている姿勢は、
氏にバックボーンがあるとはいえ、立派なことだと思います。

また、神経質な制作がアニメ作品内から男性キャラを排除したり、
イベントで女性専用座席を設ける、といった、男性差別の風潮が目立つ現在のアニメ界にあって、
九頭Pのナレーションと映像を大々的にフィーチャーするなど、
あえて男性を前面に出している企画には、好感が持てます。
(本作に嵌れる人は、基本的に九頭Pのようなキャラが好きか許容しているかのどちらかでしょう)



この作品に対する私の思いは複雑です。

売れ過ぎると、大企業の支配戦略に組み込まれ、利用されて、
持ち味を失い吸い尽くされて潰されるから、正直あまり売れて欲しくない。

他が使いそうに無い業界ネタを自爆覚悟で採り上げ笑い物にする、といった、
路肩を片輪走行し続けるようなスリルのあるプロジェクトであって欲しいので、
何者にも阿る事無く細々と続いて欲しい
……といった感じです。