保守運動は「男女観」に弱い


保守運動に関わっている人は男女を問わず、政治思想の違う異性との綱引きに負ける人が殆どです。
恋愛や結婚を機に、主張が失速変質する、または運動に参加出来なくなる人は、少なくありません。


原因は、保守思想が持っている構造自体にあります。
社会をまともに形作る為には、若い女性の暴走を抑えなければならない。
それを明文化したのが神話で、伝統や生活習慣として維持してきたのが日本です。

が、全ての層を極力平等に尊重した神話起源の社会は、
若い女性を最上位に置いた現代の人権思想に比べると、女性受けが悪い。

女性という性は本質的に、常に自分が最上位に置かれ、ちやほやされていれば
他のことはどうでも良い、と考えています(言い換えれば「お姫様願望」「アイドル願望」です)。
ですから、現在殆どの若い女性達は、左翼あるいはフェミウヨフェミニズム+国防右翼)に流れています。
そうした女性達の歓心を買う為に、現在多くの男性が、思想的譲歩、あるいは服従を強いられています。
(国防だけ右寄りでも、家族政策が女権寄りだと、男性の扱いが最悪の状態になる)

例えば竹田恒泰氏は、保守陣営の星として、これまで隙の無い主張を、
非常に大きな発信力で続けてこられました。
が、今後、転向あるいは失速し、服従者の一人になってしまう危険性も低くはありません。

女権の暴走の為に、他の全ての層がこれ以上犠牲にされたら、人間社会は終わりです。


近代思想や法律では、上辺だけの平等を主張しているものの、
女権が暴走しやすい分野については、何も言及せず枷をつけていない。
そればかりか、階級史観を作り上げ、全ての女性が絶対的な被害者であるかのような意識を、
全人類に植えつけています。

例えば、江戸時代までのアイヌなどの部族社会では、
いい思いが出来る男性は、ごくひと握りの酋長だけで、
殆どの男性は、妾の女性以下の扱いになっています。
つまり原始的社会もほぼ女尊男卑、せいぜい平等止まりだったことになる。
歴史上男尊女卑だった時代はどこにも無いと言って良いでしょう。
何故ならほぼ全ての時代で、戦利品の女性が強姦される前に、男性達は殺されているからです。
殺害された男性は被害者として言論活動を行うことは出来ません。