誰のお陰で偉そうにしていられるのか?3――SONY中興の功臣moto氏がSMEと交戦か

ちなみに、
1.は、2005.2.4.の日記で、PS1がシェアを奪えたのは、スクウェア坂口氏がFF投入を決断したお陰。
2.は、2005.4.10.の日記で、浜村ファミ通の業績が伸びたのは、珍天堂のFCが売れたお陰。
という意味の文章でした。
若しセガマークⅢかMSXが市場を支配していれば、浜村の位置には、水野店長か加川良氏がいたはずです。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/11/news022.html

> 「何を使って聴くかは個人の自由。聴く人がいるところには僕の音楽を届けたい」という
>佐野氏の発言を10日付の日本経済新聞は伝えている。

> ソニーミュージック広報室の井出靖氏は、
>佐野氏はもう「ソニーのアーティスト」と考えていないと話す。

音楽界の抵抗勢力iTMSタスクフォース(略称iTMSTF)」が、盤権を盾に、最後の悪あがきをしています。


8/9の日経より
>「価格決定権は譲れない」。
>SMEJでデジタル関連事業を統括する秦幸雄コーポレート・エグゼクティブ

秦幸雄」。この名前は、今や亀井静香にも匹敵する存在と言えます。



佐野元春氏が、しばしばフラグシップ的な存在として出てくることには、理由があります。

それは、'80年代の上昇期における、ソニーのブランドイメージ作りに大きく貢献したことと、
私と同じか少し上の世代、いわゆる「ソニー信者世代」の音楽教祖的な、強い支持があるからです。
要するに、「俺達の時代の教祖」なのです。ミスターEpicソニーと言ってもいいかも知れない。

その歌詞の一字一句が正に「御神託」であり、
「本当の真実も もうないのさ」
と言われれば、我々も同じくそう思う。
教祖の言葉は絶対的なのです。

ナイアガラトライアングルには、あと2人いましたが、
1人は全然曲も作らずにゲームばっかりしていて、あっさり過去の人になり、
もう1人はキャッチーで無く、もっさりしていたので、コアな支持だけで消えていった。

あの時期のソニーを牽引したのは、
間近い無く佐野の「日本語による、スピード感溢れるロックミュージック」に他ならないのです。



そのmoto氏が、'90年代に入って精彩を欠いたのは、主にプライベートの事情と思われますが、
まさか、ここまで決裂するとは。
まるで、ロイエンタールのようではないですか。

しかし、ロイエンタールとは、決定的な違いが1つあります。
それは、moto氏が負ける確率は、限りなく0に近いということ。

プレミア曲商法にはプレミア曲商法。
彼らが昔の曲を餌に使うなら、僕は今の自分の曲で戦う。

と言うような、音楽家としての矜持を見せられたように思えます。漢らしい。

去年の新作で、音楽に生命力が戻ったようなので、今年の新作も充分に期待出来ます。



[ 雨の日のバタフライ / 佐野元春 ]

いつか新しい日が訪れる

……そう信じている。