(2024 0401)



*[アニメ]2024年冬アニメ『即死チート』『最強タンク』ほか



今期は質的には中堅あたりで競っている作品が多いので、
ヒロインの出来で順番が決まった感じです。



①『即死チートが最強すぎて、
異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』

前期の『Sランク娘』と同じ、アーススターの作品。
世界観もキャラも出来が良い。
タイトル通り主人公が苦戦しないので、安定感がある。
登場キャラが多くテンポが早く、場面転換が頻繁に起こるので、
2度見ないと分かりにくいかもしれない。

恋に恋する狂言回しであるメインヒロイン・壇ノ浦知千佳の喜怒哀楽が
丁寧に描かれている。間違いなく今期一のヒロイン。
言葉遣いが悪いのが唯一の欠点。



②『最強タンクの迷宮攻略』

『盾の勇者』を改善した感じの良作。
基本がダンジョンでのパーティープレイなので、爽快感が低く作業感が大きい。

原作は途中から、ルナ以外は男性キャラばかりになるが、
アニメではニンをメインヒロインに据えたハーレムになっている。
が、それゆえ、性的魅力に繋がる描写は薄い。



③『魔法少女にあこがれて』

悪の女幹部になった主人公が、魔法少女達を凌辱するエロアニメ。
お祭り型コンテンツとして良く出来ているが、
カップルがほぼ固定なこともあって、飽きは早そう。
魔法少女ものとしては、歴代で一番面白い作品。



④『月が導く異世界道中 第二幕』

冒頭からサブストーリーが多く、
次のクールに向けての地味な準備に、12話使っているように見える。
敵では無いものの強キャラが出て来たことで、爽快感が低下。
サブキャラには可愛いヒロインもいるものの、メイン2人がおばさん臭いので戦力外。



⑤『最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。』

序盤はひたすら不快な展開が続くが、途中から面白くなって来る。
9歳の転生少女アイビーが、強いおじさん達に愛されて守られる展開は、安心感がある。






その他



『治癒魔法の間違った使い方』

世界やキャラは良く出来ているので、惜しい作品。
主人公はかなり強いが、常におばさんにマウントを取られるので大きなマイナス。
多分メインヒロインは一緒に転移した先輩なのだろうが、
所詮年上キャラなので、まあまあの域を出ない。



異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』

世界やキャラは良く出来ているので、惜しい作品。
転生幼女ネフェルティマは可愛いものの、
性的魅力に基づく売上が期待出来る女キャラは、本作にはいない。

また、女性主人公ものに共通する特徴として、
戦争や政争の描写が幼稚になりやすく、
中高年男性キャラが幼稚に描かれやすい。
父親役の古谷徹は、流石に年輪を感じる声になっている。
佐藤純一氏のブラスアレンジは日本人としては随一の技量で、
今回もお手本になる出来。



『佐々木とピーちゃん』

おじさんと鳥のコンビは覇権級の出来だったので、惜しい作品。
魔法少女ほか多くの要素を纏め切れず、話がとっちらっかている。
この点は、同様に多くの要素を綺麗にまとめている『即死チート』と対照的。

現実世界での主人公は、しがらみに縛られているので爽快感が低い。
一方、異世界側の話は面白く、
おじさんキャラ達は悪役も含め魅力的に描かれている。
ヒロインの数は多いが、可愛いと言えるのは領主の娘ぐらい。



『結婚指輪物語

大昔のエロ漫画のような古い絵柄で、
内容も古いオタコンテンツを踏襲しているので、
エセなろう系と言えるかもしれない。爽快感は低い。
舞台設定と冒頭だけは良作の予感もあったが……



『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、
辺境でスローライフすることにしました』

なろう版にあった戦争は、全てカットされている。
今クールでは、ヤランドララ登場から
新たな勇者パーティーの問題解決と、リットとの結婚までが描かれている。
土台が女尊男卑な作品なので 露出その他で頑張っても限界はある。



『姫様“拷問”の時間です』

小池一夫最後の弟子の新作。
飯テロやペットなどで拷問する、ゆるふわギャグアニメ。
一見面白そうだか、完全な出落ち系で飽きやすい。
ポリコレに配慮したのか、性的要素や過激要素を徹底排除したら
つまらない作品になった、そんな作品。



『愚かな天使は悪魔と踊る』

間延びしたラブコメとしての作品部分は全く以てつまらないが、
メインヒロインにそそるものがあった。
ありがちなキャラデザだが、やはり主人公好き好き描写は不可欠だと実感。