つくる会内紛―西尾幹二氏と藤岡信勝氏は、いいコンビ。素晴らしい転向者。

西尾氏は、行動の早い猪突タイプであるが故に、軽々に陰謀論に嵌りがちな欠点を持っています。
が、藤岡氏は元共産党らしく、理路整然とされている。冷静ゆえに、外からは弱腰に見えてしまった。

両者が連携して初めて、互いの短所を補い合い、巨大な力が出せるのだと思います。

(まるで、キミココのケンとヒビキのような……元ネタのライキルか双璧と言うべきか)



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ところで、こういうガチガチの人よりも、転向者の方が、懐が深いような気がします。
若いうちから保守思想漬けで他の世界を知らずに育つと、柔軟性に欠け、視野狭窄になるのかもしれません。

藤岡教授は言うに及ばず、西尾氏も、元はドイツ文学者なので、転向者(進出者?)と言えます。

例えば、両氏とも、他のガチガチの保守人ほど、歴史仮名に執着していません。
最善の保守思想が、歴史仮名の上で醸成される、ということを承知の上で、
「現代仮名で無いと読者に理解されない」と、読み手のことを優先しています。



転向者の弱点――日本的な情緒こそが大切
http://blog.so-net.ne.jp/oshosina/2006-04-27
他所でも指摘されていますが、この「転向者」である部分に、西尾思想の微細な矛盾点が存在します。

「神は死んだ」ニーチェ的な考え方と、保守の源流である自然神道的な信仰の部分に、若干軋轢がある。
それが、欧米的な女権肥大化思想への、やや腰砕けな姿勢にも繋がっています。