岩田聡氏「日本では負けてるけど海外は安泰だよ。日本市場の対策はありません」

http://www.irwebcasting.com/090508/71/index.html
社長説明(動画)
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/090508/index.html
社長説明(テキスト)


残念ながら、PSPPS3に負け続けている日本市場への対策は皆無でした。
リゾートやMH3ゼルダ、ベアラーなど、既出のタイトルだけでは再浮上は不可能です。
それを反映して株価も冴えません。
高性能DS2か、絶対的ブロックバスター級の隠し玉が幾つもあることを祈るしかありません。



任天堂の今期、純利益7%増 6期連続で最高益更新へ
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3L0704T%2007052009&g=MH&d=20090507

任天堂が決算発表、売上・利益ともまた過去最高を更新
http://japanese.engadget.com/2009/05/07/nintendo-rulez/

任天堂、今期は営業減益見通し DS曲がり角、Wii横ばい
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0905/07/news060.html



>日本の市場は海外市場の先行指標になるのでは?という予想です。

>先行指標となる日本市場でDSやWiiの勢いが弱まっているのだから、
>近い将来、アメリカやヨーロッパでも同じことが起こるのではないか、
>という分析をされるアナリストの方がいらっしゃったり、
>そういう考え方に基づく記事が報道されたりするようになりました。

>まず、日本市場は先行指標との分析への最も単純な反証として、
>「Wii市場は、DS市場と異なり、世界同時に立ち上がった」ということがあります。



岩田社長の論には、
経済大国である日本人の資本力が欠落しています。
日本人は世界一の金持ち国民であり、高性能な娯楽作品を常に最初に手にすることが出来る、
という経済的な優越を見落としています。

個人用の携帯ゲーム機は、日本と同じペースで他国に普及することはありません。
日本市場の場合は、iPhonePSPだけで無く、高性能携帯電話もゲーム機として競合しています。
ゲーム対応携帯電話も含めると、携帯機普及率は日本がダントツです。

低価格化したWiiが途上国に投入され売れ始まる頃には、
先進国には、高性能化したWii2を投入しなければなりません。
金持ちはWiiに飽きて、HDレベルのソフトが欲しくなっているからです。

余暇産業全体の規模と各国の国民の可処分所得を精密に計算することで初めて、
各国の国民が許容出来るゲーム機への投資金額が判明するのではないでしょうか。


また、「国民性の違い」や「国柄、国民の個性」といったものへの意識も欠落しています。
携帯機に向いた国民性、パーティーゲームが主流の国柄等を強引に矯正させることは出来ません。
米国ではパーティーゲームが売れ続けるでしょう。その一方で、日本国民の意識は任天堂から離れ、
若いクリエイターが、次々とHD陣営を志して行きます。

300万タイトルであるMHPが猛威を振るう現在、
MHPが移植出来ない水準の低性能であるDSiの賞味期限は、
恐ろしいほど早く訪れるのではないかと思います。私は現状では購入意欲は皆無です。
最近の岩田氏が「過去の成功に固執して柔軟性を失って来ている」という
かつての久夛良木状態になりつつあることが危惧されます。


もっさりエンジンを使い回したポケモンの焼き回しで挽回出来ると、本気で考えているのでしょうか?
MHPもそのうち飽きられるでしょうが、ポケモンは既に飽きられています。
ポケダンを焼き回した「空の探検隊」は、前作の3分の一以下の中ヒットに終わりました。
今回も値崩れするでしょう。