3DSの生死は、今年末商戦のヨーロッパ戦線にかかっている。


ポケモンで押さえている子供市場支配も揺らぎ始めている。
万一欧州を失陥すれば、任天堂の携帯覇権は崩壊する。


http://diamond.jp/articles/-/13601


>モバゲーの直近四半期売上高(346億円)は任天堂(939億円)の3分の1程度なのに

任天堂の売上には、3DSWii本体を含む。
モバゲーはハードを販売していない。しかもダウンロードソフトの単価は安い。
ソフトを本数ベースで比較すると、ソーシャルゲームは相当の驚異である。


>日本のソフトメーカーの多くは現在のPSPビジネスを引き継ぎたいので、PS Vitaの支持は変わらない

これは、ソニー陣営が国内のヤングアダルト利権を押さえていることが原因。詳細はいずれ述べたい。


>「携帯系市場において、子ども市場という基礎需要を持つ
>唯一のプラットフォーマーである任天堂の牙城を崩すのは容易ではない」

ポケモン市場が崩壊すれば、任天堂は崩壊する。
既にモンハンやレベルファイブなども子供市場への切り崩し工作をかけている。
90年代にバンダイがスワンで挑戦した時ほどの威光は、今のポケモンビジネスグループには無い。
惰性で続いているポケモン市場が崩壊し、任天堂が滅亡する可能性は大いにある。
任天堂ポケモンが崩壊する前に、新しい後継コンテンツビジネスグループを作る必要に迫られている。


>「しかし、ソフトメーカーにとっては、コアゲーマー市場を開拓してくれるプラットフォーマーでなければ
>ビジネスができません。DSとWiiが女性ユーザーやライトでゲーム人口を拡大した恩恵を得ることはできないので、
>結局、PS VITA、PS3にシフトし、SNSでアルバイトをするような企業経営になるでしょう」。

任天堂からサードが総撤退する。ヤングアダルト層のユーザーと、
同じくヤングアダルト層の開発者全員が任天堂から遠ざかる。

ヤングアダルト層の任天堂社員から見れば、
憧れのクリエイターが全てソニー陣営にいて自分に敵対している現状は、
相当な精神的負担になると思われる。
その状態で「お子様向けゲーム」「ライト向けミニゲーム」のラインでの強制労働は、
相当な苦痛になるのではないか。
80年代の古いアイコンと宮本茂氏への個人崇拝だけでは、任天堂が持たない時期に来ている。



>任天堂はネットで声の大きいゲーマー層に対して不評であっても、
>クリティカルな問題は避けられるとも考えているのでは。

これは間違い。「開発者の心が離れる」という、致命的な問題が発生する。
ゲーム開発に携わる人は、殆どがヤングアダルト世代であり、オタクであることも多い。
世代ごと開発者の支持を失えば、サード逃亡だけでなく任天堂陣営全ての開発現場の士気が低下する。


>米国市場の動向がひとつのマイルストーンになりそうだ。

米国は前世代のDSでも、携帯ゲーム市場の立ち上がりは最も遅かった。
一番重要なのは、携帯機と「犬を飼う習慣」の強いヨーロッパ市場である。
万一nintendogsが完全に死んで欧州市場を失えば、
任天堂は世界戦で最下位転落は必至だ。欧州の犬に全てがかかっている。