『魔法使いの夜』山積み&不評――TYPEMOONの時代が終わった。


前作「Fate/stay night」の時は、大量に作られた初回版が瞬く間に完売し、
中古価格が跳ね上がる熱狂振りでした。



コンテンツビジネスの世界では、既に、一人の天才が物語を練り上げるという方式が陳腐化し、
擬似神話構築型のビジネスモデルが主流になりました。

時流を読んだキャラクター設定を固め、時流に合ったネタをその上にトッピングしつつ、
ステマによる世論誘導を加えながらインターネット上などで市場調査を行い、
作品にフィードバックさせる。

このような即応性の必要な作業を続ける為には、クリエイターの年齢は出来るだけ若い必要があります。
極論すれば、作り手の定年は30歳ぐらいに考えてもいい。


10年前には無敵を誇っていた奈須きのこ氏も、加齢によって感性が古くなった、あるいは、
市場の若いユーザーとの感性が合わず時代遅れになった。
そのどちらかでしょう。

長い暗黒時代を作り出したTYPEMOONは漸く、アニメコンテンツの王座から転落しました。
星海社がふんぞり返っていられる期間も、そう長くは無いと思われます。



ご参考

>星海社新書
>世界一退屈な授業(著:適菜収、2011年12月21日)
http://twitter.com/#!/tekina_osamu