逮捕者続出の「在特会」が、反天連への抗議行動でバリケードを破る。


過激な運動方法を嫌う人は、少なくありません。
そういう人にこそ読んで欲しいのが『留魂録』(吉田松陰)です。


幕末の時代は殺し合いが当たり前で、松陰も獄中でテロの計画を沢山考えました。
もちろん松陰はそのまま処刑され、それらの計画は直接実行に移されませんでしたが、
その精神は弟子達に受け継がれ、禁門の変をはじめとする数々の戦闘へと繋がって行きました。


昔、「政治運動とテロは地続き」と言った人がいます
今穏健な運動をしている人達は、単に、
「それが現代社会の情勢に合った流儀であるからそうしている」に過ぎません。

一流の運動家は、
万一どうしようも無い状況になって、他に道が無いという判断に立ち至れば、
一挙を行う決断をするでしょう。
一見穏健派に見えるベテラン運動家の多くは、実は物凄い覚悟や決意を内に秘めている……
そういうことは多々あります。



私は他人に「逮捕されるまで戦え」などと勧める事はしませんし出来ません。
しかし、近代以降の知識人が刹那的に決めた設計主義的な法律の文章が、
神聖不可侵な代物では無いことも確かです。
(もちろん、長い時間をかけて形成された自然法には、時間に比例した重みがあります)

時折、そうした人間が作った枠組みを乗り越える人がいます。
そうした人の一部は俗に「英雄」と呼ばれることがあります。



尤も、他者を煽って戦いに駆り立て自分は柵を揺らしているだけの「英雄」など、どの時代にもいませんが。