歴史教育改革フォーラム(パシフィコ横浜・会議センター)

会場は、国立大ホールでは無く、ホテルを挟んで反対側にある建物でした。



1部 浅野温子 よみ語り

ウドゥ(壷のようなアフリカの打楽器)、笛、三味線、太鼓など、
様々なアンプラグドの楽器を駆使した2人の奏者による劇伴が、
PAを通して絶え間なく流れる中、
浅野温子が歌うように語りながら動き回る「一人芝居」は、
一時間近くに及びました。
有名なプロの役者の力量は圧倒的でした。

また、久し振りに聴くディジュリドゥ(長い笛のような楽器)の
低音の響きは素晴らしかった。

劇中でのアマテラスは、数代後の子孫であるイワレビコ神武天皇)に対して、
実の息子に過干渉する母親のように描かれ、
それをタケミカヅチがたしなめる、という展開。



2部 パネルディスカッション

司会者が「八木理事長」と呼んでいたことが印象的でした。

日本教育再生機構の)八木秀次理事長は、
基本的な話を、そこそこ分かりやすく話されて、
保護者には、現在子供が使っている教科書に興味を持って欲しい、
ということでした。

毎回、採択が行われる時期には、全国で教科書展示会が行われていますが、
平日昼間しかやっていないこともあって、殆どの社会人にとって
「現在の教科書」がどうなっているかを知る機会はありません。

また、会場のスタッフのポロシャツに
2675という数字が描かれていたことが紹介されました。
今年は皇紀2675年だそうです。



一番気になったことは、
「明治時代の教科書は、1ページ目はアマテラスから始まっている」
という話です。

そうすると、
天照大御神一神教絶対神のように扱っている動きの大元は、
どうやら明治時代の教科書であるように思われました。

一神教的な価値観を持つ外国はその性質上戦争に強い
トップダウンがしやすく決断力機動力が高い)ので、
当時の日本は生き残る為に、憲法など、
一神教的な価値観をある程度受け入れざるを得なかった、
という事情もあるでしょう。
しかし今、その副作用で、
日本人の女権化=女性性の喪失=唯物化が、危険水域に達しています。


現在の育鵬社版では、日本神話に関する記述は、
イザナギイザナミから始まっています。
正しい男女観の教育の為にも、それが重要です。
本来は、世界の始まりである雨之御中主神から始めるべきですが。