「因果関係の立証責任」を相手側に押し付ければ、論戦に勝てる。

「因果関係の立証責任を相手側に押し付ければ、ほぼ確実に論戦に勝てる」ということの、
とても良い実例がありました。

http://blog.livedoor.jp/samuraiari/archives/52002688.html
>また、はすみとしこ女史の難民イラストが反響を呼び、
>愛国漫画家・富田安紀子女史の「大嫌韓漫画」が話題を呼んだ。
>同氏が難民イラストを差別だと糾弾する左翼集会に単身乗り込み、
>在日勢力の女ボス的存在のシンスゴに
>「難民イラストによる差別の実害とは?」とする鋭い質問を浴びせ、
>シンスゴが「自分で調べて下さい」「勉強して下さい」と言って
>逃げるしかなかったのは実に痛快であった。

「因果関係の立証責任」を相手側に押し付ければ、大体の場合、勝つことが出来ます。
因果関係の証明には、膨大な時間や資金や人員が必要だからです。



保守陣営は、しばしばこのパターンで敗北しています。
例えば「沖縄集団自決訴訟」や「百人斬り訴訟」は、
因果関係を完全に立証出来なかった為に、負けました。

現在進行中の「朝日・グレンデール訴訟(日本会議)」や
朝日新聞を糺す国民会議チャンネル桜)」も、
同じ轍を踏んでしまうのではないか、と危惧しています。



米国での訴訟は「日本右翼による言論統制」と見做され敗訴した模様。
http://synodos.jp/international/13150

記事の書き手は反日左翼ですが、法律論としては完全に正しいように見えます。
「保守陣営の不味い戦い方」の見本です。


>また、プレートには日本人の女性も被害にあったことが明記されており、
>他国の被害者と平等に扱われている。

この前後の文章で、左翼側が、「日本人勢力」を細かく分断して
各個撃破を行っていることが分かります。
「戦前の軍人(=男性)」を絶対悪として位置づけ、
「日本人女性」を被害者として描いています。
こうした論法が今でも通用しているので、
日本人は一つにまとまる事が出来ずにいます。



>さらに、原告は像やプレートの存在が
>日本人や日系人に不利益な結果をもたらしていることを示していない。
>三人の原告が公園に行きたくなくなった、というだけであり、
>ほかの日本人や日系人たちが同じように感じているとも、
>公園に行きたくなくなったことで
>どのような具体的な被害が生じているのかも示していない――
>立証できていないというのでなく、そもそも主張していない――のだ。


>日本の一部保守系メディアでは、慰安婦像が設置されたことによって
>日本人の子どもに対する苛烈ないじめが横行している
>などというデマが報道されたが、
>原告はそうした事実があるとも一切主張していない。

こうした「因果関係の立証」の責任は、原告の側にあります。
物的証拠を揃え、具体的かつ誰にでも分かるように説明出来なければ、裁判では負けます。


裁判所というものは「現行法や判例に従ってとりあえずの勝ち負けをつける場所」に過ぎません。
本来は、歴史認識を司法に委ねることは、大変危険です。



ところで、上記の記事に名前が出てきた藤岡信勝氏といえば、
八木秀次教授や育鵬社を民事提訴したことで有名ですが、いずれも敗訴しています。
特に前者の裁判は「因果関係の立証」に失敗した典型例の一つです。

もと共産党員の割には、左翼の長所、理詰めで抜け目無い所を、あまりお持ちで無いのでしょうか。
推測に推測を重ねた創作文を裁判所に提出して「これが証拠だ!」と言っても、誰も納得しないでしょう。
そういうものが通用するのは、「保守の村社会」の内輪だけ、タコつぼの中だけです。