第18回公開憲法フォーラム

砂防会館別館大ホール)


当日、印象に残った話は、
昭和憲法無効論」の是非を巡る両論が出てきたことでした。


江口克彦議員(おおさか維新の会)
「戦後70年の間に行われた裁判が、全てやり直しになる」


中山恭子党首(日本のこころを大切にする党)
「一部分だけ変えると、整合性が取れなくなる。一々変えていくと時間がかかり過ぎる」


……という感じで、両者とも、国体の問題には敢えて触れずに、デジタルな主張をされていました。



個人的には、
いくら時間がかかっても、一つ一つ変えていくしか無い、と思います。
昭和憲法無効論は、八月革命説に繋がる、国体の連続を断ち切る行為。
昭和天皇や当時の人々が、国体の存続の為に力を尽くしたことを、全て否定することになる。

……といったことを、昔、ある弁護士の方が、あるMLで書かれていました。
論稿を拝読して、感銘を受けたことを覚えています。



58人の論客に聞いた! 初の憲法改正へ、これが焦点だ
http://ironna.jp/article/3230?p=1

高池勝彦氏(弁護士、新しい歴史教科書をつくる会会長)

>憲法無効論は、現行憲法大日本帝国憲法の改正手続きに従つて改正されたこと(国体が護持されたこと)、
>我が国の主権回復から六十四年も経つてゐること(その間主権国家として現行憲法が施行され続けたこと)
>などを考へると無理です。

保守陣営の代表的弁護士による「無効論」否定は、重く受け止めるべきでしょう。