小池百合子議員が都知事選に立候補――原因は、安倍政権の不公平な人事にあるのか?


小池議員が自民党内で干され続けていたからとうとう暴発した、
というのが今回の真相かと思います。


以前、9年前の参院選で落選した保坂三蔵氏を、自民党本部が台東区長選の候補として公認しました。
地元の区議は猛反発して、無所属に追いやられた(当時)現職の吉住区長を支持しました。
この保守分裂の結果、吉住氏は再選されましたが、その後、今年1月に亡くなるまで無所属のままでした。
(勿論、吉住派の区議達が除名されることはありませんでした)


これと同じような現象が、今回豊島区で起こったのだと思います。


第二次安倍政権が、人気取りの為に多くの女性閣僚を登用する中で、小池氏だけが「放ったらかし」にされた。
自分より年少の女性議員が次々と登用され注目を浴びる中、自身だけが年齢を重ねていく。

政権や党本部が、「人の処遇」を誤ると、その皺寄せを地方議会が受けるのです。



とはいえ、これが「石破茂派によるクーデター」や「小泉純一郎氏による自民党破壊活動」
の引き金になってはいけないことも事実です。


小池氏には、和解するとしても戦うとしても、「議会を解散する(刺客を送って、
自分に逆らった自民都議を落選に追い込む)」という(小泉・橋下イズム的な)公約だけでも最低限撤回して、
後味が悪くならないよう、正々堂々とされることを望みます。



自民党に混乱 小池百合子クーデターと神奈川の内ゲバ
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160704/Postseven_426486.html?_p=2

>小池氏出馬の当日、本誌の取材に
>自民党東京都連最高顧問の深谷隆司・元通産相
>「彼女は出ないよ」と語っていたが、
>出馬表明したことを伝えると「ええっ。聞いていない。
>都連幹部たちが安倍総理石原伸晃さんと
>話し合いをしていたところなのに」と絶句したほどだ。