産経『正論』謀略史観に思う時代考証の大事さ(秦郁彦氏)

西尾幹二氏とNHKを同時に切り捨てるような文章でした。


メディアや論壇では、歴史の専門家では無い人が、知名度が高いというだけで、
大衆に影響力を与えていることが、多々あります。

反米では小林よしのり氏や西尾幹二氏、親米では岡崎久彦氏など。
特に反米側に、冷静かつ実証的な学者・専門家がいないことは、問題と言えます。
西尾幹二氏が教養学部のドイツ語教師に過ぎなかったことは、つい最近知ったので驚きでした)


たとえ無名でも、実証的な研究をコツコツと続けている職人的な歴史家の意見が、
より大きく反映されるようにならなければ、今後も低次元なウヨサヨ論争が続くだけです。

私は最近、低次元なウヨサヨ論争には嫌気が差しています。


自虐史観から脱却し、同時に、過去の日本を、美化し過ぎることもしない、
良いところも悪いところも正しく理解して受け入れる、といったことを、新田均先生はブログに記されましたが、
そうしたバランスの取れた実証性は、今後皆が目指すべき方向です。