自民党の敗因を分析する 1

今回の衆院選における自民党の惨敗は、複合的な原因で起こりました。
今回から数回に分けて、その一部を推察してみようと思います。


? 暑い夏に解散してしまった。

小泉総理や民主党に吹いた種類の「風」を抑える為には、
政策や主張が充分に国民に理解されることが必要です。

しかし、可哀相な麻生太郎氏は、最も暑い真夏の時期に、解散総選挙を行ってしまいました。

自公連立与党が、
「夏はバカンスの季節だから、投票率が下がる可能性が高い。
無党派が遊んでいてくれれば、固定票がある我々に有利だ」
などと目論んだかどうかは不明ですが、
投票率は高く、敵陣営への「追い風」になってしまいました。


夏は暑いので、人々の思考能力は、全体的に低下します。
これは、例えば、暑い場所にいる沖縄県民の学力や生産力が低いことからも証明されています。
私は、沖縄県人はそれで良いと思っています。
リゾート地には、リゾート地ならではの特別な価値があります。
沖縄や北海道に、ベルト地帯と同じような労働効率を求めるのは、むしろ不当です。

人間は、暑いと物を考えることが出来なくなるので、
政策論争など、普段にも増して不可能になります。
今回は、暑さに思考能力を奪われた人々の多くが、
正常な判断や政策の比較が出来ずに、流れで動いのではないかと思います。
かくいう私も、選挙期間中に配布されたマニフェスト等は、全然中身を確認していません。
それどころではなかったからです。


可哀相な麻生氏が総理就任直後の冬に解散宣言し、選挙の時期を早めれば、
マスコミによる煽動の影響が少なく、被害を最小限に出来たかもしれません。

あるいは、任期一杯まで時期を伸ばせば、
猛暑が一段落して、民衆に「考える力」が多少復活していた。
政策論争がより実のあるものになり、地滑り現象を防ぐことが出来たかもしれない。


しかし、最期まで、自民党の愚かな長老達は、派閥次元の政争に明け暮れており危機感皆無でした。
今回その被害を最大に受けたのは、
まだ自分で利権や票田を作ることが出来ていない、
中堅以下の純粋でまっすぐな良識保守の議員達でした。

権力を弄び、政争に明け暮れてきた自民党老害議員達は、その殆どが今も生き残っています。