保守運動の分裂と大同団結について


ボス猿を決める為には、政治思想や清廉さだけでは駄目で、
「部下を養うことの出来る甲斐性」と「指導者としてのカリスマ」
が必要になります。
かつて戦国武将が領地を治めて行く為には、
部下を養い公平に慰労する必要がありました。

この点、民主党だけではなく保守陣営も人材払底しているので、
皆右往左往しています。何とも馬鹿馬鹿しい事です。
民主党自民党を叩いて嘆いているだけの人は、
先ず自分に何が出来るのかを考えるべきではないでしょうか。
特に「大同団結」を頻繁に口にする人を私は不愉快に思います。
何故なら、彼らは自分では決して難しい仕事をしようとせず、
他人同士をを仲介することで自動的に自分が上の立場になることを期待している、
といった、最も浅ましい考えを持っているであろうからです。

「革新系は大同団結するから強い」といった意見もありますが、それは間違いです。
革新系は馴れ合いが続いているので、カリスマの高い人材が出現せず、弱体化しています。
田母神俊雄氏や桜井誠氏のようなキャラクターの存在に、革新系は嫉妬しているのではないでしょうか。
たとえスタンドプレーが酷くても、面白いキャラクターが出現している分、
革新よりは保守の方がましな状況であると言えます。


今の政治状況は、銀英伝で言うと自由惑星同盟の末期と似ています。
保守のボス猿が日本の権力を奪取しない限り、民族浄化の方向に進むでしょう。
しかし、今保守運動にいるのは、引退した年寄りと不勉強な若者だけです。
これでは議員を作れません。

今残っている人の中で、善悪を度外視した純粋な「力」という点では、小沢一郎氏が秀でています。
安倍晋三氏や平沼赳夫氏といった保守系政治家には、勢力を増やす甲斐性がありません。
まして女性議員など単に「勇ましい発言をして周囲にちやほやされたいだけ」に過ぎないのです。
女性は指導者には向いていません。

思えば小泉純一郎氏は、曲がりなりにも日本人の為になる指導者らしい指導者としては、
最後の存在だったのではないでしょうか。