ターザン原作者の「火星シリーズ」映画が大爆死か?

映画「ジョン・カーター」、史上最大の赤字作になる可能性
http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPTYE82L02D20120322

http://www.disney.co.jp/johncarter/


ターザン小説の作者エドガー・ライス・バローズは、
指輪物語と並ぶもう一方の「ファンタジー冒険小説の源流」です。
その冒険活劇の作風は、ハワードやムアコックに大きな影響を与えました。
が、最近のJRPGでは見る影も無く、多くの日本の中二系クリエイターも、
SFのいじけた暗い要素のみを継承しています。

しかし私は、「強い開拓者アメリカ」を背景にしたバローズの示したダイナミズム、
ターザンスピリットこそが娯楽の真髄だと確信しています。
「Back To The Stone Age(石器時代へ帰れ)」というバローズ作品のスローガンは、
ファンタジー作品の中で、また震災後の「自然への回帰」という価値観の中で、
もっと重要視されるべきではないでしょうか。

かつてターザンシリーズは文庫で20巻前後、火星シリーズは11巻出ていました。
火星は昔読破したものの、ターザンを集めることは出来ませんでした。

バローズの世界観を現在の映像技術で再現するのは素晴らしいことですが、
現代のクリエイターには、当時の明るく単純明快で爽快な冒険活劇の感覚を
再現することは難しかったようです。BGMも暗いし。