少子化問題とワープア問題の元凶は同じ「強者の論理」にある。


少子化や結婚率の問題は、単に共産主義による女権行政の問題ではなく、
若者のワーキング・プア問題による世代間闘争と同じ病巣を持っています。

それは、松居和先生の造語である「強者の論理」というものです。


これは、全人口のひと握りしかいない「強者、成功者」を基準にして、
物事を判断したり、法律などの社会システムが作られていることを意味します。

(現在国家の中枢を支配している)日本の左翼は本物のリベラルでは無く、「利権左翼」で、
新自由主義ともども、「ひと握りの成功者」を基準に物事を見て決定し、
「本当の弱者」に対しては手を差し伸べず、「自己責任」という論法で切り捨てています。

例えば、年収1000万円の人は、全人口の一握りしかいません。
しかし「それ以下の男は皆クズである」かのような宣伝記事を大量に流せば、
男性の精神は萎縮して、結婚時などの様々な条件交渉は、全て女性側に有利に進むでしょう。
現在はそういう工作が、TV新聞雑誌ネットなど、ほぼ全てのメディアで日常的に行われています。


そうした問題に何故保守が鈍感なのかと言うと、保守勢力の構成員は、
ある程度財産のある成功者が殆どだからです(余裕があるから趣味で運動が出来る)。

つまり現在の若い世代の痛みなど全く分からない人が多い。
もちろん志や理解がある人も中にはいますが、そういう人には権力がありません。