ポニーキャニオン以外で比較的良質なアニメを定期的に送り出している陣営といえば、ＭＦです。
今期は、４ラインを展開しています。
「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い！」……多分今期一番面白い作品。
とっつきは最悪ですが、良く見るとかなり面白い。
萌えも燃えも質も無いが面白い。原作力があるのでしょう。
貧相で不気味な「非モテキャラ」の主人公を、レースクイーン出身の橘田いずみさんが怪演する、
というギャップが一番の見所。
これは、一連の「秋葉系作品」の最先端モードです。
「はがない」「俺妹」「げんしけん」といった同系統の過去作を、一気に老朽化させる内容がある。
しかも、「ニャル子」のような、安易なネタパクリに走っていない。
現在のオタクの世相が反映されていて、後世に残す歴史的資料としての需要も満たせる。
「きんいろモザイク」……ギャグや性的魅力、ネタなどのパンチ力に欠けるので盛り上がりは無いが、
美少女動物園としては今期一番の出来。
「夏色キセキ」のライター陣が丁寧に仕上げている。
「ハイスクールＤ×Ｄ ＮＥＷ」……２期なので目新しさに欠けるものの、安定している。
「超次元ゲイム ネプテューヌ」……「狂ったファンが出現するほど心を動かされる作品」とは到底思えないが、
今期の（質が低い）美少女動物園の中では平均より少しましか。
最も正しい男女バランスを描けるオタ向け作家・故ヤマグチノボル氏を擁していたＭＦは、
看板作品の『僕は友達が少ない』が完全にオワコン化するなど、
角川グループに併合されてから精彩を欠いています。
このまま角川に吸収され消滅してしまうのか、それとも復活してオタコンテンツにダイナミズムを取り戻せるか。
重要な役割を担っている会社です。
