日本の縄文時代は世界一

特別インタビュー 縄文からつながる日本・日本人 小林達雄國學院大學名誉教授)
(『教育再生』6月号)


某、皇學館の元学長先生が少々イッちゃっているのとは対照的に、科学的で素晴らしい論説です。


「日本人の国民性は農耕民族的な価値観に由来する」という考え方は間違いだった
……ということは、
2年前の池袋でのシンポジウム(縄文一万年の文化力)で知らされました。


人類は、遊動生活から、定住へと移行した。
縄文時代の定住は、四大文明よりも早く始まった。
但し、世界の他の地域の定住が農耕への移行だったのに対し、縄文は狩猟・漁労・採集を続けていた。


世界の他の地域では自然と敵対して来た為、技術が発達したが、
縄文時代の日本列島では、食料が豊富で自然と敵対する必要が無かったので、技術は発達しなかった。
だが、この約一万年の縄文時代が、
自然と共生する日本人の精神文化(アニミズム、自然神道)の「文化的遺伝子」を作った。
日本神話や皇統も、この「地理的条件に起因する国民性や精神文化」が起源になっている。


自然との共生が育んだ文化の例として、
オノマトペ」(擬音語や擬声語)や「掛詞」が。挙げられていました。


オノマトペの例「ギャース」


掛詞の例「罰金バッキンガム」