Erasure / The Violet Flame

宣伝文句とは裏腹に、近作よりダンス色は薄くポップ寄り。
やや地味でアタックは弱めだが完成度は高く、エレクトロの王様、お手本と呼ぶに相応しい。
残念ながら日本には、これほどの技術と感性の両立した音楽家は居ない。

イレイジャーと他のエレクトロとの違いは、
ハートウォームなセンスに根ざした暖かさと柔らかさのある作風である
マシーンを駆使したサウンドだからこそ、ヒューマンな感覚が重要になるのかもしれない
この点、デペッシュ・モードの1stやヤズー時代には、やや直線的で無機的な、
ありがちなテクノに終始していたVince Clarkeのシーケンスが、
同性愛者であるAndy Bellの感性によって昇華された、という側面は大きいだろう

但し、このAndyの感性はあくまで個人のものであって、
全ての同性愛者が高い感性を持っているという訳では無い。

Andyのボーカルは全盛期に比べると流石に高域への伸びは無くなっているが、
それでも独特のコーラスワークは他では聴けない。



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>[ New Order ] ミュートとワールドワイド・ディールを締結!
>September.3.2014 17:34:31

私のLP/CD所持数の1位と2位のグループが(今更)同じレーベルに合流した、
というのは、個人的にはちょっとしたニュースです。
(一人除け者になった人がいることは残念ですが)