『百合男子』の抱えるジレンマ

今号から連載再開したようですが、早くも手詰まり感が漂っています。

無許諾で他社の作品を貶すことは出来ないので、
今回は一迅社内の作品(『ろこどる』『犬猫』『Citrus』)で対立を描いていましたが、
当然ストックはすぐに尽きます。

他社の作品を出す場合は、褒めちぎるしか無くなり、
その結果、只のブレインストーミングか広告漫画になってしまう。

作品としては、「創作物と現実の区別がついていないダメ人間の主人公」を
更正させてヒロインとくっつければ「良い最終回」になりますが、
それをやると只のラブコメになってしまい、百合姫に掲載するのが誤りとなってしまう。
どっちに転んでも非難を受けるのは必至、というジレンマを抱えていますが、
個人的には、それでも『中二病』のようなカップル物として締めくくるべきだと思います。