全てが古い「MF文庫J 夏の学園祭2017」

http://mfbunkoj-fes.com/


主人公に尽くす家庭的な嫁キャラ「レム」(『Re:ゼロ』)がヒットしたお陰で、
かろうじて全滅を免れた……そんな感じのイベントでした。



今のMFは、
事実上の創業者であるヤマグチノボル氏と『ゼロの使い魔』の路線に忠実に従い、
汲々と縮小再生産を続けている……ように見えます。

が、MFが模倣している「10年以上前のオタコンテンツの文法」は、既に旧式化し、
過去の遺物と化しています。

時代の流れに乗り遅れたMFに代わって台頭してきた、
「なろう系」「俺TUEEE系」「TRPG系」「アルスラーン系」等や、
それらを採用する勢力(角川本体/電撃、GA、ガガガ、オーバーラップ、ヒーロー文庫、HJ文庫など)
との競争も熾烈になっています。

MF原作のアニメは爆死続きで、最近では、アニメに使われる原作も、殆ど無くなって来ました。



展示にも、タイトルだけで見る気を失くさせる、見分けの付かない程似たような絵が並んでいました。
気を引いたタイトルは1つだけ、
『黒鋼の英雄王機ヴァナルガンド』
だけでした。
これは、なかなか良いタイトルだと思います。



配布冊子の感想
『チアーズ』……美少女動物園では無く、ハナヤマタ卓球娘の亜流で、女権拡大コンテンツ。フェミ臭い。
『なぜ僕の世界を』……世界線を移動した先で、人類が負けていて不愉快。ジャンヌとか出てきてフェミ臭い。
『夢幻』……主人公が実験体の一兵卒で弱い。女科学者設定はフェミ臭い。



娯楽コンテンツの本質は、
限られた経営資源の中で、受け手に最大限の爽快感を与え満足させて、
その対価に金銭を取ることです。

この本質を忘れた人が、多過ぎるように思えます。