過去にしか行けないタイムマシン

秋葉へ行く。
Vaioの売り場が一面黒塗りだった。葬儀場のようだ。



随分前に発表されていた墓石PC(VAIO type X)が、漸く出るらしい。
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGX-X90P/



では本機の効能について、前向きに考えてみましょう。


例えば、『○○という番組で××が酷い発言をした』等という情報が、実況板に流れたとする。


普通はそのまま流されて終わるのだが、本機があれば、後でじっくり見返し、詳細に反論を作成することが出来る。
あるいは、DVDに焼いて、保存したり配ることも出来る(著作権的に不味いかも知れないが)。


例えば「山本晋也在日擁護特集」「勝谷ムニャ彦のTVでのヘタレ発言集」といったものが、簡単に作れてしまう。


Xがあれば、TVメディアの「たれ流し」が通用しなくなる。


凄いと思いませんか?



……と、ここまで書いた次の日に、以下の名言を見る。



>贅を尽くした、過去を振り返るためのタイムマシン。
>これを後ろ向きと言わずして何と言う。
>
>明るい未来を見せてくれよ。



温故知新では無く、過去への逃避で閉塞しているに過ぎない、ということでしょうか。



最近、手持ちのレコードのWAV化を行っているのですが、
過去作のライブラリ化という作業は、どうしても後ろ向きにならざるを得ません。
ゲームのリメイクや続編、焼き回し等も、この範疇に入るでしょう。



業界ごと独占支配し、独自規格で縛って、利益を搾り取る。
そして消費し尽くして、業界を斜陽に追い込む。


私はこれを、ソニー合併症と名付けたい。
これは、SONYが存在する限り、永遠に繰り返される、死の悪循環なのでしょう。



[ どうしよう? / 畑亜貴 ]