つくる会内紛――「版権半分」について

何故か、早稲田日記の人の日記からは、下記の部分の記述が削除されていました。

>現行教科書の版権は、半分を扶桑社側が有しているというが、
>扶桑社は版権の所有にはこだわらず譲渡すると聞く。
http://plaza.rakuten.co.jp/goaheadgo/diary/200705310002/

「新しい歴史教科書」の版権や著作権がどうなっているのか、
信頼出来る記事の登場が待たれる所です。



以下は、私の推測です。


・現時点で扶桑社は、版権を「つくる会」側に譲渡していない。

・小林会長等の「融和派」は、政治手腕を駆使して、扶桑社との関係を修復しようとした。
それにより、扶桑社側の態度も軟化しかけた。

・が、藤岡氏や西尾氏ら「原理主義派」は、それが気に入らなかった。
自分達が扶桑社の「岡崎久彦」路線に取り込まれることを恐れた。

・そこで西尾・藤岡派は、多数派工作の末に、小林派を追放した。
当然、扶桑社との関係は修復不可能になった。

・西尾・藤岡派は、強硬手段を取るしか無くなったので、毎日新聞を使って「威嚇射撃」を行った。
さながら、関ヶ原で、小早川隊に向けて鉄砲を放った徳川家康のように。

だが今回は、撃った側に家康ほどの力は無く、撃たれた側は小早川ほど小心では無かった。


このような挙に出られては、扶桑社としては、大先生を立てて版権を譲渡する、
ということは出来なくなり、態度を硬化せざるを得なくなったのではないか。
そして、早稲田日記の人の伝聞形の箇所が消えた。

つまり、小林会長等の「融和派」が、努力して修復しかけた扶桑社との関係を、
呪い組が全て打ち壊したのではないか……というのが、私の推測です。



「二つのつくる会」が併走するとして、どちらが残るのか。
それは、人としての行いの正しさ、高潔さ、道徳、といったものに、かかっています。