ダメスウォーカー 第二回

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今日の産経正論には、完全な電波が降臨していました。
先行者並に突っ込みどころ満載の文章でした。
http://mahocast.hp.infoseek.co.jp/gr/20080304damesu.jpg

産経の正論欄には、これまでにも明らかにフェミニストと分かる文章が掲載されていますが、
今回ほど左に傾いた代物は、初めて見ました。



先ず、
「長年の都であり、革新的な考えの人が多いこと」
という、一言だけでも、矛盾がある上に意味不明です。
長年住んでいる人が多ければ、愛郷心が強く保守的な土地柄となるのが筋です。
京都への渡来人の移民と言っても、秦氏は4−5世紀で、千年以上前の話です。

3/10の集会で、西田昌司氏(参議院議員)は、「京都市長選は、同和問題が大きかった」と言われました。
共産党は、部落解放同盟創価学会といったカルトと敵対しています。



外来種は強く、日本の種は弱い」といった主張は、
先日西村修平氏の主宰した人権擁護法案反対集会で配布された、
瀬戸弘幸氏のインタビューDVDの中でも、似たような指摘があります。

が、そもそも、日本国内で目立つ外来種は、強い個体だけです。
淘汰されていれば、目立つこと無く消えて行きます。

人間の場合は、例えばハーフであること自体がマイノリティに属するので、
マイノリティ利権を享受出来る分、純血種より有利です。
つまり、一時的に差別や苛めを受けたとしても、その被害の分だけ後から発言力や利権が増すのです。

また、同じ能力でも、マイノリティに属する人種の方が、社会的に贔屓され、
テレビ等のメディアに取材される機会も多い。



更に、「男の免疫力は、ルックスや声、スポーツの能力」……等であると言っています。

これらは、男性を見世物として捉えた考えであり、女権的な女の視点から見た、
アクセサリーとしての、マスコット的な要素に過ぎません。

そもそも、外来種と戦うことが目的なら、共産党支持では無く右傾化するのが筋です。
ルックスやスポーツの能力で、ウィルスや外国の軍隊と戦うことは不可能です。

強いて言えば、スポーツでは無く、格闘技などの戦闘能力は免疫力と言えますが、
現代戦では、銃弾や爆弾の前に筋肉は無力です。
よって免疫力と言える要素は、strengthでは無く、継戦能力、忍耐強さ、持久力です。
vitalityやconstitution、patienceです。
更に、人間としての向き不向きに合わせて、intelligenceやDextarityといった他の要素も、
前向きに評価するべきです。


武内久美子という人物は、意識的か無意識かは不明ですが、
フェミニズムの陥穽に嵌り込んでいます。
松居和先生の本に出てくる「強者の論理」を振りかざして人間社会を破壊している学者の典型例です。

氏の思考回路の根底には、
「女にだけ、主体的に男を選ぶ権利がある」という思い込みが、前提として存在しています。
男性が女を選択する、ふるいにかける、という、男性側の視点が、完全に欠落しています。
それらは20世紀後半以降に、フェミニズムによって婦人達に刷り込まれた虚像です。


蛇足ですが、
一夫多妻については、文明の発達度の影響の方が大きいように思います。
北国でも、原始的な社会なら動物のような一夫多妻でしょうし、
南国でも、現代的な社会なら一夫一妻でしょう。
竹内氏の駄文では、さながら、南国は民度の低いバカばかりだ、と一律に非難しているようにも見えます。



正直言って、最近の産経正論コーナーは、質の劣化が激しく、
動物園の檻に収められた珍獣博覧会を見ているような気分にさせられます。
産経新聞社は、『正論』等と言う、実力の伴わないコラム名は止めて、『珍論』とでも改名すべきです。