今期中盤①「のうりん」②「桜Trick」③「そにアニ」「マケン姫」IN、「いもちょ」OUT


のうりん」は、ネタとシリアスの切り替えと繋がりが非常に良い。
多分原作も良いのでしょう。面白さがここまで持つとは思わなかった。
弱点は萌え要素が無いこと。

桜Trick」は、放送前から売れないキワモノと運命付けられているものの、
プロジェクト全体としては非常に面白く、かつての「ゆるゆり」に近いテイストを持っている。

①②に共通した弱点は、メインキャラの声優が使い古しで新鮮味が無いこと。
両者とも、そこをイベント向きの声優で上手くフォローしている。



そにアニ」「マケン姫っ!通」はいずれも黒田洋介氏の構成で、
アニメの基本である「関連商品を売る為の宣伝動画」として非常に丁寧に出来ていて完成度も高い。
対照的に倉田英之氏の「いもちょ」は、女性原作者にありがちな女尊男卑的な内容を
女体の露出で誤魔化そうとするという、ありがちな底の浅さが露呈して転落しました。



製作ではポニーキャニオンが今期も磐石、「セシル」以外は水準以上の出来。
バンダイビジュアルも売上はともかく出来は良い。
特に大河内一楼氏脚本の「スペースダンディ」5話は今期最高の神回。
旧MF枠も安定しているものの、角川本体が手を入れ始めているようで、
今後自壊する可能性は低くない。
キングは先細り気味だが頑張りを見せている。
VAP(日テレ)も実に良い仕事をしているが、もう少し予算や余裕をやってもいいのではないか。
ユニバーサルと東宝は、まだアニメ業界に溶け込めていない「外様」に見える。



アニプレとエイベックスは、正直アニメ業界からの撤退を勧めたい。
リソースの無駄遣いである。