パクライブが成功した理由

ステマギカ」「けいおん」「ひだまり」等が完全に終息して、男性向け萌え市場が空白区気味の現在、
その資源をほぼ総取りして一人勝ちしているのが「ラブライブ!」です。

放送中の二期はやや印象が薄いものの、
アイドルオタクから日常系、ギャルゲオタ、百合豚までを手広くカバーする、
隙の無い内容になっています。


?シナリオが凄い
自分本位の自慰を繰り返すクリエイターが氾濫する中、嫌味のないノンストレスな世界作りに徹した。
けいおんの正統後継者として、日常系需要を一気に掌握した。

?作画が凄い
特に、正円を基調とした輪郭の安定度は、「ゆるゆり♪♪」に匹敵する。


※悪いところ

?数々の演出盗用。京極尚彦監督が今後手がける演出作品は、海外ドラマとの「照合」が必須になる。

?ゲーム展開でのボッタクリ



例えば、10話に見るアイドルの本質。

アイドルとは「愛嬌」と「弱さ」である。
守ってあげたい、支えてあげたい……と、養分に思わせることが出来たら成功です。
逆に、それが出来なければ、アイドルは「負け」である。
「みんなで叶える物語」というフレーズは、アイドルと養分が不可分の共生関係にあることをも示しています。

こうした、アイドルの「本当の真実」を、穏やかな形で作品内で表現している花田氏は、やっぱり凄い。
ありがちな露悪趣味とは違う、ラブライブこそ本当にリアルなアイドルアニメです。


11話。
μ’sは9人組で、誰か1人欠けてもμ’sでは無くなる。
例えば 「スフィア」や「七森中☆ごらく部」は4人組で、誰か一人欠けると別物になってしまう。
それと同じです。
これは、安易な感動演出だけで無く、メンバー入れ替え制を取っているアイドルプロジェクトへの
カウンターにもなっている。
アニメコンテンツと連動しているユニットだからこそ出来る主張でもあります。

また、ありがちで安直にも見える「泣くシーン」は、
出来の良い若い女の子の涙もろさ、センシティヴなところを表している。


失敗確実のアニメ版「艦これ」も、今からでも遅くないから、草川啓造氏を降板させて、
より若い、日常系に向いた監督を起用すべきでしょう。