「ロウきゅーぶ! SS」惨敗の原因は「アーキテクチャの古さ」

2011年夏期の電撃主力アニメ「ロウきゅーぶ!」が、当時格下の小物「ゆるゆり」に完敗して2年、
今夏放送の2期「ロウきゅーぶ!SS」は完全に空気となり、右肩爆死確実の情勢です。

作品自体はとても丁寧に作られていて、悪い所は殆ど見当たらない。
理由があるとしたら、作品自体のアーキテクチャが一世代古いことです。


2011年夏期に起こった両者の対決は、いわば
「古い体制の大物」が「新しい時代の象徴」に負けたという意味があります。

例えば、女キャラを優秀に描いてはいけない。女キャラに努力をさせてはいけない。
女らしさとは、何もしないことである。それを上手に描いた「けいおん」「まどマギ」はヒットした。
ゆるゆり」は、そうした「女性性の正しい描写」の延長線上にある。

一方「ロウきゅーぶ!」は、女に戦闘やスポーツなどを「本気で」やらせて男性を倒すという、
前時代的な女権アニメの体裁を取っています。

今期もそうした古い作品がいくつか放送されているが(マジェプリなど)、
事前プッシュや大メーカーの関与にも関わらず、凄まじい低迷を見せています。
つまり「ファンタ」「ヲケル」といった前時代的な作品は、
作画や広告にいくら金をかけようと、最早売れないのです。


対照的な作品の例が「たまゆら」、
これは一見、古臭いロートルジジイ向けの皮を被っていますが、
中のアーキテクチャは、「ロウきゅーぶ!」より遥かに先進的です。