(晋遊舎ブラック新書 2)
プレステ3はなぜ失敗したのか? (晋遊舎ブラック新書 002)
- 作者: 多根清史
- 出版社/メーカー: 晋遊舎
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: 新書
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Amazonでの売れ行きは良いようです。
書泉ブックタワーでは、複数のフロアで平積みになっていました。
>著者: 多根清史
>別ペンネームにパスタ台東。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%BF%BA%AC%C0%B6%BB%CB
ゲームラボ2006年8月号の記事「新しいソニーの教科書」の後半部分の執筆者です。
が、その記事は、別のライターの手による前半部分の方が、面白かった。
全編に渡って、
SCEと久夛良木氏に都合の良い記述が目立ち、
都合の悪い情報は、意図的に避けられています。
巻末の参考文献のリストも、ソニーを称賛する本ばかりで、
最も重要な『ソニー本社六階』と『技術空洞』が無いところから見ても、
筆者の偏向が裏付けられるでしょう。
上記2冊に比べても、この値段では、あまりお買い得感は、ありません。
また、内容には若干間違いもあるようです。
187p
AACはAppleが開発したフォーマットでは無い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/AAC
84p「ソニーの裏切り」
ロイヤリティー契約についての話が抜け落ちている。
http://www.geocities.co.jp/Playtown/4007/phy09b.html
『ソニー・セガ・任天堂・ゲーム機最終戦争』147p-
>……最初に危機感を抱いたのは、米国任天堂社長の荒川だった、といわれている。
>彼は、「ソニーから得られる技術や、互換機を発売することによってはいる
>ライセンス料などのメリットより、
>軒を貸して母屋を乗っ取られる危険性の方が高い」と、山内に意見具申をしたのである。
「異業種を侵略して、利益を搾取した後、市場を枯死させてから撤退する」
という、ソニーの焼畑農業的な企業体質が考慮されていません。