新田均教授による分析――女系派の思考パターンは、左翼そのものだった。

かなりの力作なので、一部転載させて頂きます。


新田均小林よしのり氏の女系論を検証する Part3[桜H22/5/20]
http://www.youtube.com/watch?v=MSJ7I-8oBRI


?皇統は一貫して男系だったか → 歴史事実と解釈の問題
?皇統は今後も男系で維持されるべきか → 哲学、思想、信仰の問題
?皇統を男系で維持することは可能か → 現状分析と統計に基づく未来予測の問題


男系維持優先派の思考 ?→?→? 伝統主義・保守主義


男系断絶容認派の思考 ?→?→? 現実主義(理性絶対主義・合理主義・革新主義)



保守主義は、長く続いている伝統を大切にする。
歴史に学んで、未来を考える「温故知新」です。


一方の「双系派」は、まず現代人が自分の頭で理屈を作り、
それに合わせて都合の良い歴史解釈を行う(歪曲・偏向する)、というもので、
これは「設計主義」、完全に左翼の考え方です。


続いて、現実主義の問題点が挙げられています。
高森氏も小林氏も、この数年で主張が大きくぶれていますが、
それは、歴史をおざなりにして、その時々の風潮に流されて本人達の認識が変質し、
その認識に合わせて歴史解釈を変えているからです。


このように、歴史や伝統を無視して、
(優秀だとされる)一個人の理屈に全てを委ねる「設計主義」は、
致命的な欠陥を持った、非常に危険な考え方です。



それにしても、新田先生は本当に性格がお悪い(良い意味で)。
相手の退路を完全に絶って周囲を固めつつ、包み込むようになだめ諭すその論法は、
例のコヴィーの著書の実践なのでしょうか(私は読んでいないので不明)。

「卿を敵に回したくは無いものだ。勝てるはずが無いからな」
という台詞がこれほど似つかわしい人は、滅多にいません。

戦後負け続きの保守派に、新田先生のような抜け目無い論者が出て来たことは、
大きな天恵のひとつと言えるでしょう。

「この人が敵で無くて良かった」と思うことが良くあります。