高学歴無能社員が増え過ぎた任天堂は、このまま潰れるのか?


スマホショック”の真っ只中で赤字に転落した任天堂
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120508/308000/?rt=nocnt

単なるアメリカかぶれ爺である大前研一氏自身の意見には、殆ど見るべきものはありませんが、
山内溥氏の言葉は、正鵠を射たものが多い。


>創業家出身で3代目社長の山内溥(ひろし)さんを何度か表敬訪問したことがある。

>彼の口癖は「ゲームの世界は大相撲と違って1勝14敗でもやっていける。肝心なのは1勝があるかどうかだ」というものだった。

>また、「だからこそ有名大学卒のエリートがひしめく大企業にはゲームは無理だ。
>彼らは8勝7敗で合格と思っているので、1勝もできないのだ」と笑っていた。



http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120508/308000/?ST=business&P=3
>要は急拡大で肥大した固定費が問題なのであって、


固定費そのものではないものの、固定費のように継続投資せざるを得ないものとして、
電通に操られるままに拠出した巨額な広告費と「タレント代」によって、
任天堂は「一般人家族やスイーツ層」にパーティーゲームを売り付けて来ました。
それは明らかに未来に負債を残す戦略となったのです。

実は、アニメコンテンツ系コアユーザーには、絶対数こそ少ないものの、
比較的小額の広告費で継続的な売上高を出せるという利点があります。
コアユーザーは、いったん「はまる」と継続的に支持してくれるので、トータルではランニングコストが低い。

しかし、任天堂の逃亡先である「一般人家族やスイーツ層」を相手にするには、
巨額の広告費やバカ高いタレント費を「継続的に投入し続けなければならない」ので、
長期的には赤字収支になることが証明されてしまった。



http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120508/308000/?ST=business&P=4
>スマホのゲームは年々進化して高度になっている


この認識は間違いで、正確には
「ゲームソフト全体がコモディティ化してきて、物量と展開速度に勝るスマホアプリのシェアが上がっている」
というのが正しい。
スマホからは、完全な新規性を開拓する新しいイノベーションは無い。
任天堂が行っているような新規性の開拓には、大変な資金や時間がかかるからです。
スマホアプリはコモディティ化の産物の一つに過ぎないから、
パクリ元の任天堂が潰れた後には進化の速度が急速に落ちて、限りなくゼロに近くなるでしょう。



が、任天堂の目指しているような「新規性の開拓」が出来る人材には、
「安定志向ではなく」「辺境に存在していて」「バイタリティーと野心だけはある」
といった条件が必要です。
辺境こそが、新しい時代の地平を切り開くのに一番近いのです。
例えば、2000年代のコンテンツは、小回りの効くエロゲー業界がリードしました。
が、エロゲーのシステム自体が旧式化したので、現在は衰退し、経営資源は他分野に流出しています。

高学歴無能の人材では、イノベーションが枯渇したのも当然でしょう。
プライドだけ高く、自社製品を過剰に自画自賛するアニプレ社員と今の任天堂社員は、
案外似ているのではないでしょうか。