「へいがーる むばりるくろーさぁ」

(2023 0821)


*[音楽]Howard Jones Best 5 (In The Runningまで)



エレクトロニカの先駆者・ハワード・ジョーンズ来日
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14189&shop=1



来日公演が決定した、エレクトロ・ポップの創始者ハワード・ジョーンズ。
何も考えずに席を取ってみたが、よくよく考えてみたら、
ハワードの曲は昔からあまり嵌っていないような気がしたので、
改めて初期5作品をリマスター版で振り返ってみた。
リマスター盤は非常に音質が良い。



「Human's Lib」
1stにしてベスト。エレクトロ・ポップのお手本。
他のようなアナログシンセの重みが無い、かといって軽薄でもない。
売上はともかく、内容はこの1stが一番タイトで出来が良い。

⑤Conditioning
スピード感とアルペジエーターの粒立ちが、伝説の始まりを予感させる。
単純なループで前半はだるいが、サビが良い。

What Is Love?
王者の風格さえ漂う大ヒット曲。パッドが綺麗に敷かれ、
リズムのこぶしが効いていて、今聴いても色あせない。
1st2曲目にして頂点に達した。

③New Song
電子音とハンドクラップが飛び交う、エレクトロ・ポップの代表曲。
ジャンル自体がこの曲で始まり終わったと言っても良い。
ハワードの曲の中でほぼ唯一、屈託ない明るさを持っている。



「Dream Into Action」
2nd。最もヒットした作品。

④Things Can Only Get Better
当時は何とも思わなかった大ヒット曲。
だが、今聴いて、圧倒的に出来が良いと思ったスルメ曲。

Life In One Day
これもシングル曲。明るいようで影を帯びている。



「One To One」
3rd。流石に息切れしてきた感がある。
地味な曲が多く印象に残りにくい。

Step Into These Shoes
一番シングルに向いていそうだったが、カットされなかった。



「Cross That Line」
LPジャケットのデザインと質感が素晴らしい。
CDでは伝わらないが、アナログ盤を手にした時は感動した。

また、本作で音楽性が大幅に転換した。
テンポが遅くなり、メロディーが陰を帯び、電子音が影を潜め、
エレキやピアノなど従来の楽器が前面に押し出された。

Last SupperやOut of Thin Airなど新境地を切り開く名曲があるものの、
アルバム全体としては冗長さがある。
しかし上記2曲とThe Prisoner、Everlasting Loveの4曲は
現在も繰り返し聴ける名曲なので、
この4曲だけで充分に価値がある。


②The Prisoner
現在ヘビロテ中。
冒頭から一本調子で押しまくる、迫力があるスルメ曲。
サビの綺麗なコーラスからディストーションを大きく効かせたギターまでが
巧く調和している。

Everlasting Love
レゲエがベースと思われる、坦々と流れていく切ない曲。

①Last Supper
ピアノを前面に出した静謐なバラード。キャリアの中で最も美しい曲。
前作からのバラード路線がここで結実した。

Out of Thin Air
ピアノソロを前面に出したインスト。爽やかだが冷たい朝の風のような曲。



「In The Running」
音が全体的にアメリカナイズされた5th。
往年のBruce Hornsbyに近いかもしれない。






へいがーる
むばりるくろーさぁ
こーじゅあ
とぅ しゃーいしゃあーい はしゅはしゅ あいるあい
とぅ しゃーいしゃあーい はしゅはしゅ 

Howard Jones/Nick Beggs-Too Shy-Kajagoogoo Cover-Live In Hamburg November 14th 2022
https://www.youtube.com/watch?v=xNVylTCe5MY

ドイツ人楽しそう。
今回の来日公演でも元カジャグーグーのリーダー
Nick Beggsがベースを担当されるらしい。
全盛期にはイントロがかかるだけで数千人規模の黄色い声が沸きあがった「君はToo Shy」が
こういう形でカバーされていたとは……