かつて「いいゲーム」と呼ばれていたものが、ようするに「没頭できるゲーム」のことだった

ゲームの進化を止めるな(4)
http://retro.mmoh.jp/e51270.html

>かつて「いいゲーム」と呼ばれていたものが、ようするに「没頭できるゲーム」のことだった

ゲームに限らず、書籍や映画、テレビなど、全ての娯楽コンテンツに共通した特徴です。
それを逆転させた発想はお見事。



コメント欄より名言

>もともとテレビゲームじゃない将棋やボードゲームなどのゲームって
>必ず2人やそれ以上でやるのが普通で、ゲーム内容はもちろん人と人との会話はもっと楽しかったなあと。


PSWの住人ならば、「パーティーゲーム」の一言で片付けてしまうでしょう。
が、そもそも、ネットゲームや対戦機能の付いたゲームなど、マルチプレイタイトルは皆、
基本的に、没頭しないタイプのゲームなのです。没頭したら他者の存在を認識出来なくなるので。

これは進化というより回帰かもしれません。
パーティーゲームとしてのFC版マリオが猛威を振るい、
世界累計4000万本売れていた頃のプレイスタイルへの回帰かもしれない。

この「失われた10年」の間、ゲームの定義を狭めて来たSCEとその追従者達は、
ゲームの進化を停滞させるという、歴史上大変な犯罪を犯しているのかもしれません。

私見としては、従来型のゲームは、
シューティングゲーム対戦格闘ゲームのように、
一定の需要は残り続けると思います。裾野の広がりは無いでしょうが。



一連のエントリーを見ていて、
以前、以下のサイトで紹介された、拙ブログのエントリーを思い出しました。

The Perfect Blog
└「脳トレ」は「褒め方」の上手いゲーム (文章後半部)
http://www1.cncm.ne.jp/~mute/2006/200612.html


Wii Sportsに敗れたゼルダが示す「マニア向けゲームの限界」
http://d.hatena.ne.jp/mahotan/20061221#p1

私は漠然とした書き散らしを行ったに過ぎませんが、
広く深く考察され、きっちりと体系立てて明確なビジョンまで描かれるとは、
野安氏は流石ゲーム業界ナンバーワンライターです。


Wiiの勢いが、64やGCより上でありながら、
トワプリマリギャラ、FE、ポケモンといった従来型ゲームは、
国内累計では、過去作と比べても減少、あるいは横ばいと、
いずれも期待ほどでは無い売上数に留まっている傾向にあるので、
さほど外してはいないと思います。

恐らくスマブラも、64版やGC版と変わらず、累計160万止まり程度ではないでしょうか。
もっとも、「累計160万止まり」……他社にとっては到達不可能かつ脅威となる数字ですが。