「売れた物が勝ち」西尾幹二大勝利……だが、それでいいのか。

※斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」vol.49より

> 結論的に新田論文は、天皇が国民のために祈るだけでなく、
>国民が天皇のために祈る祭祀国家の側面を強調し、
>伝統に対する謙虚な学習者ですらない人物の言葉によって、
>国民の祈りの伝統が断絶する国家的な危機の訪れを危惧し、論者や国民に祈りを求めています。


これが「思いの力」です。
現代風に訳すと、愛情や応援。
アイドル声優のコンサートでのコールも、天皇陛下万歳の掛け声と、本質的には同じ物です。
例えば外野戦士の信仰が完全に尽きた時、SCEはノーマネーとなり滅び去るでしょう。
既に支持者の数は減り続け、SCE陣営の「思いの力」は、尽きかけています。


> まったく仰せの通りなのですが、ニーチェ研究を50年も続けてきたらしい研究者が
>いまさら神への祈りを捧げる可能性は高くはないだろうし、
>日本人自身が明治以来、百年以上も、啓蒙主義にどっぷりと浸かってきたからこそ、
>「(雑誌論文の)読者のほとんどすべてが西尾論文に賛成」という現象も起きるのでしょう。


私が書くのもなんですが、新田先生の文章は、あまり面白くありません。
ためになる正しい内容でも、残念ながら、量産型保守人に届くような面白さが無いのです。
一方、西尾幹二先生の文章は、電波であるがゆえに面白い。
(尤も、量産型保守人や支持者に届く程度の面白さで、一般人に届くまでの力はありませんが)


やはり、面白くて頼れる皇朝学専門家は、今のところ、松浦光修先生以外にいないのでしょう。