当初の予想通り「ゆるゆり」が2期で、自滅的に質を落としてきたことに加えて、
競合作品の質が高くなって来た為、内容的には(一部の駄作を除いて)ほぼ横一線に近い状態です。
昨年夏は競合作品の質が低かったので、「お祭り需要」を取り込み一人勝ちしたものの、
今期は覇者不在のため、「お祭り需要」自体が起きていない、または分散しているのでしょう。
それでも個人的には、現在最も洗練された絵柄と「百合以外の作風」などの理由で、
「ゆるゆり♪♪」が一番良いと思っています。
天才プロモーターを擁するポニーキャニオンの今後のラインに期待したい。
・TARI TARI
女性優位のホームドラマ的な嫌味がある。登場キャラの世代が幅広く、人物描写は良い。
スクエニガンガン枠は安定している。
一般人、ライトオタクに受けそうな作風だからか、今期では頭一つ抜け出ている。
・はぐれ勇者の鬼畜美学
主人公が強くて良い。開放的なエロ描写は清々しい。絵がヘボいのは致命的。
・人類は衰退しました
売れ線では無く、萌えも無いが、田中ロミオ氏の筆は冴えている。今期一の質アニメ。
・ゆるゆり♪♪
「百合要素以外の全体的な作風や設定」に見られる「原作の保守性」が最大の武器。
キャラクター設定と原画、円を基調にした判子絵は、他の追随を許さない。
だが一迅社が痛い&百合原理主義に走り過ぎた&グッズ乱発等でスピード消費されて失速。
ぽにきゃんの音楽CDも粗製乱造の感がある。もう少し時間をかけていれば……。
・氷菓2クール目
面白味は無いが安定している。年寄り向けか。
この中に1人、妹がいる!
原画で法則発動か低迷中。設定は良いが内容は今一つ。
円盤で乳首が解禁されれば話題になるか。
・カンピオーネ!
キャラデザは今一つだが、ディオメディアの作画は素晴らしい。内容も悪くない。
・エウレカセブン2期
底は打ったが今一つ爽快感に欠ける。トゥルースはもっと弱いキャラに設定すべきだった。
・じょしらく
ネタやギャグは男性作家ならではのパンチ力がある。絵がヘボいので売上的には難しいか。
6話で鳩山を模したキャラがバカにされるなど、ネトウヨや保守人は必見の作品。
・DOG DAYS'
1期から修正して来たのか、大分良くなった。
余計なストーリー性を無くし、作画力を生かした萌えエロに特化したのは正解。
キャラを増やし過ぎて焦点のボケた群像劇に堕するのは都築真紀氏の欠点かもしれない。
・輪廻のラグランジェ season2
殺伐さが減ってコメディー調になったが、女尊男卑な作りは変わらない。
主要キャラの百合キスシーンを描くという自爆特攻を行ったが、「ゆるゆり」にダメージが少し通った程度か。
・境界線上のホライゾン?
1期と特に変わらない。細かい所まで理解しようとせず雰囲気を流し見るだけでも楽しめる。