最近、チューリップを集め始めた。

音楽業界の完成度と勢いが頂点にあった時期は1970年代で、それ以降はジリ貧を続けています。
リマスター商法が通用する水準の作品も、1970年代後半から1980年代初期に集中しています。

チューリップは、ビートルズ信者の財津和夫氏のワンマンバンドなので、当然左翼ですが、
同時代の他の音楽家と比べて、特に偏向していることは無いでしょう。

むしろ問題は、ポップカルチャーへの取り組みや呼びかけを怠ってきた、保守人の側にあります。
コンテンツ音痴のオッサンがメルマガでビートルズ叩きをしても、エロゲオタ達の耳には届きません。
I'veなど、未だに左翼根性丸出しなのだから、根は深いのです。


昨年訃報をアニメ系の板で目にした時は、特に感慨は無かったのですが、
後期チューリップのジャケットに、高橋裕幸氏が写っていました。
事実上崩壊したスーパーグループの残りのメンバーに囲まれた20歳そこそこの青年は、
まだ少年のあどけなさを、たっぷりと持っていました。


昨年、主要メンバーで再結成していますが、最年少のメンバーが既にいない事実に、
世の理不尽を感じずには居られません。