「第6回日本文明論シンポジウム」


(第6回日本文明論シンポジウム 縄文1万年の文化力 〜今に続く日本文明の基層〜)


内容が地味だったからか、客足はいまひとつでした。



島国という地政学的条件の下で一万年続いた縄文時代のソフトなアニミズム(自然信仰)が、
日本人の精神性の基盤になっています。
その間日本人は自然を信仰し、自然と仲良くしていたので、
自然と敵対して開墾などを行っていた大陸(欧米や中国)と比べて技術革新が遅れました。

ですが、このソフトなアニミズムが社会のあらゆる所に組み込まれた結果、
日本式の魂を込める物づくりは、世界に類を見ないものになった。
(漫画、アニメ、カラオケ、たまごっちなど)

経済至上主義が行き詰まった現在、幸福の価値観の転換の為には、
縄文時代の精神文化の再評価が、世界人類の未来に不可欠になるでしょう。



縄文時代が平和だったとか(原始共産主義)、母系社会だったから女系容認しろ、などといった、
一部の頭のおかしな人々の主張にまつわる話はありませんでした。