福沢諭吉の平等思想は「湯の下の平等」が起源なのか?

(『教育再生』3月号 湯と温泉の日本史(下))


先日、我が家の風呂も無事に修理が終わり、最新式の設備になった。
特に追い焚きは素晴らしく、水を無駄にせずに湯舟を暖めることが出来る。
湯舟につかる日本人ならではのイノベーションなのだろう。


日本のテレビアニメには、ほぼ全ての作品に「入浴シーン」が登場する。
今期覇権アニメ「ラブライブ!」お風呂回の脚本は子安秀明氏だった。


人間が最も無防備で弱い時、それは寝ている時とお風呂に入っている時である。
あの源義朝も入浴中を襲われ殺害されたという。


本文によると、西洋文明、一神教的な価値観の世界では、
平等思想を作り出す為には、「絶対神」や「法律」「道徳」といった「縛り」が必要だった。
だが、日本社会はそうでは無かった。
例えば、豊富な水資源や温泉が、大衆浴場での裸の前の平等を自然に作り出し、
仏教が入浴を習慣化させた。
単なる西洋かぶれと思われていた福澤諭吉もまた、そうした日本社会の大らかな雰囲気に
影響を受けていたのではないか……ということでした。