「中二病は絆」「中二病は生き様」

 


自分にとっての中二病というと、やはり世代的に洋楽でしょうか。
コレクションの半分は洋楽です。
でも例えば来週のシャカタクは、中二とは正反対の音楽な気もする。

あと、学生時代に集めたムアコックは間違い無く中二の源流です。
起源と言っても良い。



(2022 1112)



*[アニメ]TVアニメ「中二病でも恋がしたい!」10周年記念イベント
「“極東魔術昼寝結社の夏”の秋の祝祭」
http://www.anime-chu-2.com/10th-event/
J:COMホール八王子)

昼の部だけ行きました。
今日は、最前列に近い良席を頂きました。
ポニーキャニオンさんありがとう。



会場はたぶん満員、7月のリバコメゆるゆり
6月のリステージを遥かに超える人数でした。
やはりタイトルの規模が違います。


福山潤氏の話が面白いのは知っていたので、
トークパートはブランクを感じさせない面白さでした。
個人的には、やっぱりイベントには
男女両性の出演者がいた方が良い、と思っています。


10年も経つと皆色々あったと思いますが、
こうして集まって笑い合えるのは、良いことです。

クイズ番組での恥を晒していた内田真礼さん、
中学生の頃書かれた小説が商品化されたという浅倉杏美さん、
何故かイベントでよく見る赤﨑千夏さん……

私の席から一番近かったのは上坂すみれさんで、
特に歌の時に垣間見える横乳の造形は素晴らしいものでした。

それ以上に、石原立也監督の御姿を拝見出来たことが良かった。
心の中で思わず「神様」と拝んでしまいました。


ミニライブ、全てZAQさんの曲というのは凄い。
中二病のファンは大人しい人が多いのですが、
演者としてのZAQさんもblack raison d'etreもキレッキレの動きで、
ライブイベントも行けそうな気がしました。
今日は最後の「Van!shment Th!s World」が一番良かった。
ライブ映えします。



帰りに寄ったオリオン書房駿河屋併設)。
立川駅からステージガーデンに行く途中にあります。
中二病の人達が絶えず訪れていました。

 

 

イベント毎にくじ引き感覚で2個ぐらいずつ買うカンバッジ。
2個引いてこの結果には乾いた笑いが出た。

缶バッジの新たな遊び方を提案





*[アニメ]『中二病』見返した感想

数日かけて、事前に中二病のアニメを見返してみました。

様々な作品の要素を集めて旨く組み上げられています。
特に全盛期のAirKanonの影響は無視出来ません。
今のKeyが忘れ去った「発達途上の女子を男性が介護する」
という黄金のパターンが、ここに再現されています。

「母親や周囲の年長者や一般人の機嫌を取る為に、
中二病を無理矢理捨て去っていいのか」
という全体の主題が、回転する演出と共に頻出し、
同じような所を繰り返しながら少しずつ前に進んで行く。



勇太は1期前半までは平凡な男子学生でしたが、
その後急激に覚醒して凄く頼もしくなる。
自分が女性だったら間違いなく結婚したいキャラです。

六花は正直言って「かわいいにも2種類」の後者ですが、
だからこそ皆が温かい視線を向ける。メインを張る資格がある。
作品全体のモチーフであろう「全盛期のKey」の遺伝子を
受け継いでいる最後のキャラなので貴重です。

中二病のキャラで百合妄想をすると、
一番使えるのは森夏だということを最近発見しました。
が、モリサマーはどう見ても、
キリスト教系インチキカルトの勧誘員にしか見えない……

この作品で一番自分の好みに近い女性キャラは、
以前も書きましたが、五月七日くみんです。
今回見返すと色々な設定を持っていて、それが彼女の、
中二病とは違う特殊性に繋がっていることに気づきました。

凸守は最初蛇足なキャラかなとも思っていましたが、
ストーリーの重要な部分や、場を動的に動かす為に
不可欠なタイプのキャラだと気付きました。
いなくても話は作れますが、物凄くつまらないものになっていた
と思います。



一期は、恋愛では無く家族の物語。

ごく普通の家庭が、3年前の父親の死をきっかけに崩れていく、
どこにでもありそうな話。
真実を知らされなかったことで家族に不信感を抱き
拗らせて行く六花にとって、
唯一心の支えになったのがDFMだった。
終始安定している勇太の家族とは、
残酷なぐらい対照的に描かれています。


1期の裏の主人公は、十花だと思います。
シリーズを通して、そういう雰囲気があります。

女性3人の家族がバラバラになる中、一人気を張って、
特に心配する妹には強く当たるが、それが逆効果になった。

女である自分の限界を感じて、姉妹を無限の回廊から救ってくれた勇太には、
実は恋愛に近い感情を抱いたのではないか、と勝手に思っています。
1期の終盤に勇太を抱きしめるシーンがあります。

メインストーリーは、十花の結婚で幕を閉じます。
1期の冒頭から2年後、妹に翻弄された日々が終わり安息が訪れる、
という流れに、人生を感じずにはいられません。
これは、すれ違う姉妹と母親の物語でもあった。



二期は、もちろん、やや重い恋愛の話です。
主題は一期で大体終わっているので、学園物の定番イベントや
水着やお風呂、軽い百合描写などで頑張っています。


2期の裏の主人公は、もちろん七宮智音です。

物語の途中から控えめに出て来て、旧友達に再会する。
昔、恋愛未満の好意を抱いていた男の子が、他の女子と付き合っていた。
同行の士である六花を応援しながらも、
自分の中で膨らんでいく思いに苦しめられ葛藤する。

自分の気持ちをはっきりと意識して、必死に勇太を諦めようとする
智音が、遂に雨の中で泣き出してしまう10話は、圧巻でした。
当時はこういうのを求めていなかったし決してキャッチーでもありませんが、
今見ると、紛れも無く素晴らしい悲恋の話になっている。

2期は、放送時からなんとなく見返すのを避けて来ましたが、
今回見返したことで、智音というキャラにも惹かれて行きました。



『Take On Me』は、
過去作と同じような命題の繰り返しながら、少しずつ前に進んでいる。
人生の無常を感じました。
人は蝶のように変わって行く。
途中で傷ついても傷ついたまま羽ばたいていく。
中二病繋がりの男女が、中二病をやめても繋がっていられるのか。
その答えを「中二病でも恋がしたい!」というタイトルで回収している。

「3連続キスシーンから大回転してメールからの飛行機とSparkling Daydream」、
ここの演出は何回見ても目頭が熱くなります。