『別冊正論14』最高の論文は、林道義先生に決定。


皇室典範有識者会議」とフェミニズムの共振波動が日本を揺るがす(林道義
(『別冊正論14』)


再録の論文ですが、やはり林道義先生は最高でした。
皇室論とフェミニズムを直結出来得る唯一にして最高の思想家です。
冒頭から「フェミニズム」「フェミニスト」という単語が繰り返されている皇室論は、
多分他には無いでしょう。

特に必見なのは、最後の段落「天皇は父性原理の体現者なり」です。

最も重要な最後の一文を引用します。


>「…家族においても国家においても統合の象徴は「父」でなければならない。
>日本国の統合の象徴は父親像でなければならないのである。

> 日本はもともと母性社会の性質がかなり強い。
>天皇が女性になったら、母性的である日本が、さらに母性社会に傾斜し、
>父性原理が大きく後退することこになるだろう。
>母性が優越した国家になるか、父性が優越した国家になるかの違いは巨大である。
>日本がこれ以上母性社会の性質を強めていけば、甘えの構造が蔓延し、
>ますます規範意識は崩れ、社会の秩序も折り目正しさも、公序良俗も音を立てて崩れ、
>ニートなど無気力な子供が増大するだろう。

> 天皇とは国父であり、父性の象徴であり、
>したがって絶対に男子男系でなければならないのである」


私の主張と完全に一致しています。親学の真髄も交えた見事な一文です。

長田百合子先生が扱われている「子供のひきこもり問題」では、原因の殆どが、
家庭内の序列が崩れていること(妻が子供を持ち上げ夫を立てなくなったこと)
にあるという事です。それが現場の事実です。


問題のある子供の家族構成や生育環境についての統計を正確に取れば、真実が明らかになるでしょう。
左翼的な人達は「人権侵害だ」などと言って猛反対するでしょうが。



日本は地政学的に、戦闘とはほぼ無縁な民族でした。
殺伐とした大陸系一神教とは違い、豊富な自然と食料があったので多神教文明を形成した。

そんな日本の「武」を支えるのは、
東征を行った戦神・神武天皇であり、その子孫である男系男子です。